10月13日の不当判決については、日航123便墜落の真相を明らかにする会判決のページをご覧ください。たった15ページのペラペラ判決をわかりやすく書いております。
航空会社で使用している業界用語のノーショーという、いわばドタキャンを自ら実行したJAL社員たちとJAL代理人弁護士3名の行為は、裁判をなめた、まさにノーショーという無責任な態度であったー。
法廷の傍聴席は満席、記者席も満席、しかし、いつもJAL側最前列に座っていたJAL社員用関係者席だけが空席だった。来ないのならば、事前に裁判所に伝えておくべきであり、外で長い時間待って入れなかった傍聴者に対しても失礼な態度である。
航空会社の人間が自らノーショーするなんて、全く無責任極まりない態度だということが、判決への姿勢を見てもわかりやすいだろう。しかも、檀上のJAL側代理人弁護士3名も空席、そのまま来なかったのである。まさにJAL側の人間が来ない、という中での判決であった。
いくら被告側の赤坂社長が、「37年前、大変悲惨な事故を起こしたことを深くおわびするとともに、改めて亡くなられた皆さまのご冥福をお祈りします」といった真摯な発言をマスコミにしたとしても、毎回来ていた社員席もガラガラ、代理人弁護士席もガラガラ、JALの人間が誰も来ていない中での判決読み上げは、裁判所のみならず、遺族に対しても失礼だろう。
この態度は、「どうせ私たちが勝つのだから、行っても意味がないし、負けた人間からとばっちりをうけても困るし、まあ行く必要なんかないから行かなくていい」と、社内でニタニタと乾杯していた社員たちの本音であろうし、全国旅行支援でタイミングよく国土交通省に支援してもらって、(なぜか?この裁判の判決日のちょうど前から旅行支援が始まった)、裁判のことなど知らんぷりして、自分たちのためにドンドン稼ごう!という魂胆だろう。
JALの事故で死んでも事故原因は言う必要ない、すべて事故調のせいにすればよい、和解したらそれで終わり、こんな楽な判決はない、有難う!これが赤坂社長の本音である。
私人間に逃げたが、当時は半官半民の国策会社であったこと、その時の事故であったこと、和解の書類を提出しなかったこと、JAL側は新聞記事一枚でその主張をしただけであった。
判決日には、きちんとJAL社員がいつも通り出席をして、赤坂社長も自らその場で聞き、そのあと、遺族へのコメントをすべきであろう。
司法クラブでの記者会見場で、電話を通じて吉備素子さんの生の声を聴いた記者たちは、矜持をもって報道してほしい。娘さんの姿を見た記者たちは、もっとこの問題に取り組んでほしい。避けては通れない道であること、私たち国民すべてに関係することであること、このJAL側の遺族をナメた態度は、絶対に許されるものではない。