なぜ産経新聞は7月20日の参議院議員選挙の前に、私への取材を記事にしないのか
産経新聞は、新聞社の使命として公平で正確であるべきにもかかわらず、元公務員たちによる私的団体の、しかも勝手な言い分を一方的に主張した記事を掲載した。
そのうえ、6月11日に私と吉備素子氏の弁護団長で私の代理人弁護士の三宅弘弁護士にも取材をしながら、それをいまだに記事にしていない。
これは重大な問題であって由々しき事態であることに、皆さんは気づかなければならない。なぜならば新聞社が、特定の組織を票田とする佐藤正久参議院議員個人への応援ともとれる、偏向記事を書いたことになるからである。
「いいや、そうではない」と産経新聞が主張するのならば、なぜ、いまだに記事にしないのか。
なぜ参議院選挙前に、私へのインタビューを記事にしないのか。
なぜ、このまま放置しているのか。
これを見ても、産経新聞は意図的に、参議院選挙のための記事を出したことが明確である。これは新聞倫理にも違反している。しかも、遺族の許可もなく個人の墓を拡大して掲載したことは、人権侵害にもあたる。
小田さんと吉備さんは、今、怒り心頭である。
産経新聞が、参議院選挙前に私の意見を記事にしない、これこそが、自らの偏向報道を認めたことになる。
あの記事を通じて、元公務員たちの私的団体を恣意的に持ち上げ、その結果、自衛隊やその関係者たちの票を集めるために、佐藤正久氏の出身母体の自衛隊という、しかも元公務員の私的な組織に、新聞社が個別に加担したのである。
広く国民のための国会議員としての自覚も欠落する行為である。
これこそが、新聞報道と特定議員との癒着であり、特定の元公務員が首謀する団体と、新聞社との癒着ともいえる。
どこが公共的な新聞なのか、どこがジャーナリズムなのか、恐ろしい限りである。こういった新聞を通して間違った投票行動をしないように、私たちは十分に注意をしなければならない。
なお、その記事内容に明らかなデマ発言が含まれている点については、すでに産経新聞の奥原記者に説明した。
新刊本の「40年の真実」にも丁寧に書いておいたので、そちらを読んでいただきたいが、デマ報道は訂正しなければならないにもかかわらず、いまだに報道されていないため、ポイントだけ書いておきたい。
- 自衛隊が「正確な位置をつかむのは難しかった」という主張はデマ
長野県消防防災課記録に「19時32分に消防庁総務課から通報、自衛隊が墜落場所確認済み」、「22時35分 自衛隊情報を県警から受け、北緯36度02分、東経138度41分が墜落現場」と明記されている。さらに長野信濃毎日新聞に8月12日(月)の号外で「墜落現場は上野村」とある。よって、自衛隊自らが長野県の消防に通報しており、サンケイ新聞での渡辺修三氏の発言は明らかな誤りである。「日航123便墜落事件―40年の真実(7月3日発売予定)」に、その証拠記録を掲載中!
- 墜落前のファントム戦闘機2機は、現役自衛官と一般人複数の目撃によるものであり、墜落前には飛ばしていないという発言はデマ。
群馬県警察本部警務部編の「上毛警友-日航機墜落事故対策特集10月号(昭和60年10月発行)」において、8月12日の当日、第12偵察隊(相馬が原)の一等陸曹の現役自衛官が、日航機墜落時刻の18時56分よりも16分前の18時40分に、上野村近郊の東村を飛行する航空自衛隊ファントム機二機を目撃して群馬県警察記録に残している。これも含め、実名の目撃情報やそれを裏付ける文集もすべて裁判の証拠採用となった。公式記録にないからといって、目撃者の情報を否定することは出来ない。
本文等を拙著で掲載中!
- 機長の制服未発見に関する情報
遺体収容は、陸上自衛隊のヘリコプターによって遺体安置所に運び込まれた。検死医師、検視に立ち会った看護婦の証言からも機長の制服は発見されていない。実名証言での看護婦が見たことは客観的な検視報告書からも明確になった。
当時の現場写真から、山頂から陸上自衛隊ヘリで搬送していたことがわかった。つまり、一つの可能性として、そのヘリ内において機長の制服を取り去ったということが考えられ、それは医師たちが証言してくれた内容と合致する。よって、マスコミや警察などがいるからそんなことは無理ということは、単なる論旨のすり替えである。
現場写真は拙著に掲載中!
- 専門家による科学的分析と検死医師による見解
墜落現場の機体融解物を大学研究機関で分析した結果、ガソリン成分(炭素数4~10)と高分子ポリマー、ゴム、クロロフォルム成分も検出されたため、武器燃料の使用の可能性を示唆した。武器燃料は、ガソリン、ナフサにゴムと高分子ゲルを混ぜることで長時間燃焼させるゲル燃料であり、ガソリンとタールを混ぜたような臭気がする。
それが朝まで燃えて臭かったという消防団の証言とも合致する。ちなみにジェット燃料は灯油の匂いであって安全性が高く搭載量も3時間分しかなく、朝まで燃えない。消防団のメンバーも凄惨な遺体は見慣れており、特に臭いには敏感である。
炭化遺体は、検死医師で解剖を担当した古川研教授が、「二度焼いた痕跡がある」「骨、筋肉の炭化が著しい」と書いた論文をもとに、群馬県警察の遺体写真等の公文書を参考にした。湿度70%で連日夕立の夏山に放り出された遺体の近くの紙類、カバン、ぬいぐるみは焦げた程度であって炭化するまで燃えていないことも不自然であった。人体だけが黒い炭となっていた。特に山頂付近は細切れの遺体が多く、さらに墜落直前に木に衝突したと事故調査報告書に書かれている第4エンジンが木っ端みじんとなっており、単なる墜落では整合性がつかない。
なお、墜落現場から発見された遺物の火炎放射器の成分は、大学研究機関の調査結果と合致している。燃焼の専門家の提示した決定的な証拠写真を新刊本に掲載中!
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とりあえず、他にもたくさんありすぎますので、この辺で。
ぜひお手に取ってお読みください。誰もが納得する内容だと高い評価を受けております。心から感謝いたします。
最後に一言
裁判で必死に闘った吉備素子氏は、自身の証言もフェイクといったこの佐藤正久氏の言動は、検閲に匹敵し、民主主義に反するものであるとして、絶対に許せないということである。
また、図書館には様々な論説があって当然であり、政府の見解や一部の自衛隊幹部の言い分に寄り沿い、偏った書籍だけが選定図書になれば権力にすり寄る本ばかりとなって、このほうがよほど危険な国になる。
異常なほど、反論にもならない反論をする元幕僚長らは、何かやましいことがあるのだろうか。すぐに感情論にもっていこうとするが、この事件を感情論で語ってはならない。520人の命の問題である。戦争のように、敵か味方か、という話でもない。
そして、いらぬ対立を生むような発言は謹んでいただきたい。ネットでの誹謗中傷を含む元幕僚長らの議論にならない議論は、冷静さを欠いていると思われる。
私は、当時の自衛隊の方々の証言からも検死医師による客観的事実やその検出された成分が物語る事実を確信した。
それを単に、「ありえない、自衛隊員への冒涜だ」とすりかえてしまう発言は、逆に無責任であり、死者への冒涜となる。なぜならば、検死医師は「死者の声を聴く」ことに専念しており、私は研究者として世の中にそれを伝える使命があるからだ。それを封じたいがために感情的に叫びたいのだろうが、そうやって、事実を隠したいのだろうと言われても仕方があるまい。これらは隠蔽者の手口でもある。
今回の新刊本では、当時の現役自衛官たちによる1985年12月に結成した、現場から真相究明をする組織の内容のうち、その一部を掲載した。私はそのような彼らと出会い、その真摯な心を聞いて、ぜひとも読者に伝えるべきだと思ったからである。現場での体験が、実に不可解だったことを語ってくれたからである。かれらこそ、本物の自衛官たちである。
その元自衛官たちの「声なき声」をぜひ聞いてほしい。私の本を通じて広めてほしい。
その声を聴かずして、上官たちが都合勝手に言い訳をしてはならないのである。
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皆さん、余談ですが、久しぶりにオリバーストーン監督、ケビン・コスナー主演 の「JFK」の映画を見ました。ああ、これが現実なのだと痛感しました。真相究明を求めれば求めるほどいわれなきバッシングを受ける、そして真剣に取り組んで情報開示を求めれば求めるほど、それを拒む勢力と闘うつらさも私と同じだ共感しました。
ぜひ皆さんも、じっくりと鑑賞してください。すでに見たという方も、今こそもう一度、この映画を見てください。
政府の見解と異なる論を主張する困難さもさることながら、真実を追及する人間に対してその事件に関係する人間や軍人、官僚、政治家、それと結託したメディアが、意味なく茶化して陰謀者とレッテルを張る。その手下がまるで反社のように、個人を特定しようとする。出版社に嫌がらせをしてくる。ネット上でこちらをまるで偽物のように言いふらすことで、逆に本人から個人情報を聞き出そうとする手口。そして、成功報酬として金をもらう人間の言動。すべてがお見通しであることがわかります。
私を知りもしないくせに、勝手にフェイクの情報を流す。
ネットでの非常識な言動を繰り返す人たちは、あのJFKの時代と同じだと思いました。
組織的に集団で金銭で依頼された人。悪意をもってわざと知っていて知らんふりをする人。
私や弁護団、墜落原因に疑問を持つ遺族を、自分の損得勘定でバッシングする人。
これらは反社会人物と同じであり、反社会的組織です。オレオレ詐欺師のやり口とまったく同じです。読者の皆さん、悪意ある程度の低い人間には一切関わらないようにしましょう。
読者の皆様、応援をよろしくお願いします。