本日、産経新聞 紙面に「『科学的論証』と主張」と題し、私へのインタビュー記事が掲載された。
8月15日の終戦記念日 (正確には敗戦記念日 )に、言論弾圧 に対する私の反論記事が掲載されたことは大きな意味を持つ。しかも、その内容は前例がなく、画期的である。
新聞紙上初の異常外力着力点に言及した反論記事(8月15日付産経)
6月11日に取材を受けて、当初は参議院選 挙前に掲載することを条件としたが、全く音沙汰がなかった。
そこで吉備素子氏が「夫の命日までに掲載すること」を強く要望した。ところが12,13,14日と掲載日が延期された。さらに私が条件として出した公文書の「 異 常外力着力点」の図表の掲載を予定していたが、それも「上層部」に却下されたらしい。
結局のところ、ようやく本日の社会面に半ページほどを使って掲載されたのである。詳しくは生新聞を見てほしい。
それと同じ内容は、8月9日の産経のWeb版で出ている。
www.sankei.com
ふりかえると、突如として参議院議員選挙 前に(佐藤正久 氏が国会議員だった時)その権限濫用による暴言を新聞で取り上げたのが産経新聞 であった。(5月1日付)
今思えば、これが日航 123便の「事故調査報告書別冊の異常外力着力点を見なかったことにする」ネガティブキャンペーン の始まりだったのだろう。
元自衛隊 員任意団体の言い分を書いた紙面と比べれば随分と縮小されたが、それでも一応は、最低限の新聞倫理の原則を守って、本日掲載となった。
この産経新聞 では、私の言葉を借りて、新聞紙上初 「2013年公表の異常外力着力点」に言及している。また裁判所の判断が「不当判決 」であった ことも明確にしている。さらに墜落現場の遺物から検出されたベンゼン (ガソリン成分)、硫黄、そしてクロロフォルムまで書いてある。 また、自衛隊 出身の機長の遺体発見日が、警察の検視文書記録 では14日 と書いてあったことも記している。
ある意味で、この産経新聞 は画期的な記事となったのである。
それに引き換え、あの朝日新聞 のフェイク記事は絶対に許すことは出来ない。 特に、情報開示裁判の論拠を根本的に否定するどころか、全く無視したうえで「誤り」と断定したのである。これは、長年の疑問を裁判で提示してきた吉備素子氏や小田周二氏ら墜落原因に疑問を持つ遺族たちの想いを踏みにじる行為である。しかも、いい加減なうえに、署名すらない。責任に所在を明らかにしなければならない。厳重に抗議する。
読者の皆さんにお願いがある。
皆さん自身で、今回の新聞、テレビ報道各社のファクトチェックをしてほしい。
動画サイトの方々も、メディアの記事をファクトチェックし、彼らの何が漏れて、何を意図的に書いていないのか、どういう言葉でごまかしたのか、ニュースキャスターはどのような発言をしたのか、どこの番組が、そしてどこの新聞が、どこまで政府に迎合している内容を書いているのかを客観的にチェックをしてほしい。
それこそが、民意の向上となる。そして隠した部分が明らかになる。
このようなオールドメディアの衰退を浮き彫りにする。
朝日新聞 記者たちは自ら、自分たちの恥ずべき記事をファクトチェックすべきである。
元朝 日新聞記者たちも、このファクトチェックは最も恥ずべきことだと異議を唱えている。以下、塩原俊彦氏ブログ
政府の広報誌に成り下がった朝日新聞:ファクトチェックの笑止千万 - 21世紀龍馬会
塩原氏は、数々の著作があり、独立言論フォーラムでも記事を書いておられる。
塩原俊彦 | ISF独立言論フォーラム
また以前、朝日新聞 OBの会報に、日航 123便の裁判と遺族の吉備素子氏の主張記事を載せてくださったのは、元朝 日新聞記者の鴨志田恵一氏だった。アラブ駐在の経験が豊富で、著書には「残酷平和論―人間は何をしでかすかわからぬ動物である」等がある。ご高齢でお亡くなりになったが、剣道を愛した日本男児 そのものであった。今ご存命ならば、真っ先に「そのファクトチェック意義あり」と言って、正面打ちで「面」と叫び、相手を竹刀で打って下さっただろう。
朝日新聞 は社員持ち株会があるのだから、自分たちの報道をファクトチェックすべきである。
戦争から80年を経て、こういうマスコミ報道の現実を見るに、これが戦争へと突き進んだ道なのだと納得した 。戦争体験者は少なくなったとしても、この現状を見てわかる通り、私たちはいま、メディアの大罪を生で体験している のである。
戦後80年特集の戦争番組では、当時のメディアの大罪を断罪している。
新聞ラジオテレビで日本軍を賛美し、負けても勝っているとし、戦意高揚のために国民を騙して、フェイクニュース を垂れ流して大勢の国民が亡くなった。その報道の在り方を反省している。ところが今、まさにこの日航 123便墜落報道を見ても、わかりやすいほど、 また同じ道を歩んでいるではないか。
上司や上層部が却下するならば、その上にいるのは、自民党政権 ?官僚?か。
そして集団で全部同じ行動するのが日本人なのだ。
たとえ間違っていたと知っていても、自分の利益を優先して集団でフェイク記事を書く のである。この延長が、軍備増強、税金増大、そして大企業(軍需産業 )からのキックバック である企業政治献金 へとつながる。
これらを増長させているのは、まぎれもない国民の味方であるはずのメディアであり、
こういった反社会的人物をつけあがらせているのもJAL や政権与党の自民党 と公明党 であろう。その裏にいる官僚も不都合な真実 を明らかにしたくない彼らの強い意思表示がといえる。せっかく再調査の機会を与えてきたのに、とても残念である。
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さて、もう一つの悪意について
文藝春秋 社の社員の皆さん、よく聞いて頂きたい。
私にジャーナリズム論を教えてくれたのは、立花隆 氏である。
お亡くなりになる直前、文藝春秋 でロッキード事件 を追い続けた記事を掲載している。
日本再生 掲載第72回
ロッキード と森友 2017年4月10日付(生前の立花氏による記事、文藝春秋 )
https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h4215
私の手元には、立花隆 氏と大江健三郎 氏と一緒に写った写真がある。
それは産経記者にも見せた。私の大学院時代、立花氏と院生と一緒に、大江氏の自宅に伺って、立花氏と大江氏の対談を録画したことがあった。
それは立花氏がお亡くなりになる前の最後の講義として本になっている。
立花隆 著「最後に語り伝えたいことー大江健三郎 との対話と長崎大学 の講演(中央公論新社 、2021年)」
この本には、原爆で死亡した真っ黒に焦げた黒い屍体(52ページ)の写真もある。
大江氏にも日航 123便の話もした。お二人には本当に励ましていただいた。
立花隆 氏はジャーナリストとして、週刊現代 に私の記事を掲載して下さった。
そしてこう語った。
「あのね、諸悪の根源を見極めようと思って、ドンドン悪を掘り下げていくと、なぜだか悪人は見えなくなるんだよ。悪事の中心には、結局何もない。空洞なんだ。つまり、その周りにたくさんの悪があるということだ」
この言葉をいつも思い出しながら執筆してきた。なお、この言葉はすでに拙著で書いている。
ところが、文春記事では、元日航 社員 にしゃべらせて、政府の発言を良しとし、元自衛隊 員の言い分を正しいとして、さも私たちが虚偽であって自衛隊 誤射等をフェイクであるがごとくに、悪意をもって記事を流している。私たち墜落原因に疑問を持つ人間への口封じをしている。そして茶化している。ちなみに、元日航 社員の松尾氏の著作の年表には、日航 相手の情報開示裁判も書いていない。ここですでにアウトである。
異論を出すのならば、情報裁判を闘った吉備素子氏ら遺族の言葉を出し、異常外力着力点について話題にすべきである。
ちなみに、ジャニーズ事務所 報道の週刊文春 ならば、きっとまともな記事を書いてくれそうだとして諸々の情報提供した人がいると聞いた。
ところが、青山透子をたたく方向性にコロリと変わったそうだ。
「文春砲」改め、ネタで金を得るユスリとなったのだろうか。せっかくの情報提供を無視し、日航 にすり寄り、金を得たとするならば言語道断である。
文春も随分と落ちたものである。
なお、元日航 社員の日航 マフィア については拙著新刊本の219ページを参照のこと。
(出典:藤原源吉論文「技術と人間」、吉原公一郎 著「日本航空 迷走から崩壊へ」:日航 管理マフィア組織の人物たち)
文芸春秋 は、言論の自由 の砦でなければならないはずだ。
文学とは、力関係が弱い人間の味方であって、自己を掘り下げ、社会の悪と不条理と向き合い、自問自答するのが文学ではないか。
自ら不条理にすり寄ってどうするのか。
今回、メディア各社が好んで出したのは、政府の意向を酌んだほうの自衛隊 員 である。
少数意見はどこにも出てこない。そして、情報開示裁判を闘った吉備さんへのインタビューをするメディアはどこにもない。
それに書籍大手の文藝春秋 まで加担して、こちらを悪者に仕立てあげている。
立花隆 氏は、文芸春秋 に対して、さぞかし嘆いていることだろう。
もしお二人がまだ生きておられたならば、私の最大の味方となって下さっただろう。なぜならば、このお二人によって、私は日航 123便に関する数々の報道や疑問を持つ大切さを教えられたからだ。そして、ジャーナリズム精神にもとづき、この不透明な事件の再調査することの意義に目覚めて執筆を始めたのだから。
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今、「青山透子をたたけば金になるらしい 」と騒いでいる反社会的な人物 がいるらしい。こうやって、どこかの誰かから金をもらってネット上でフェイクを垂れ流す。
読者の皆さん、悪意をもった書き込み、X、ユーチューバー、日航 マフィアにはご注意下さい。その人物は反社と同じです。いいや、反社そのものです。