青山透子公式サイト日航123便墜落の真相

1985年に起きた日航123便墜落事故を、当時日本航空スチュワーデスとして勤務していた著者・青山透子が、事故の真相を追い求めて綴ったノンフィクション

JAL裁判 最終弁論~遺族を嘲笑った日航側弁護士

管理人です。

皆様、お待たせしました!青山透子渾身の次回新作、『JAL裁判ー日航123便墜落事件と1985(仮題)』をお楽しみに!

法廷ものの作品としても、手に汗握る、驚きの連続です。

昨日の4月28日に、日航123便墜落事件の情報公開請求裁判の最終弁論期日が終わりました。判決が7月14日(木)と決定しました!詳細については、日航123便墜落の真相を明らかにする会ホームページ裁判最新情報をご覧ください。

 

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JAL裁判が物語る日本航空の罪 青山透子

長らくご無沙汰しておりましたが、新作執筆中につきお許しください。

さて、昨日、歴史的な裁判の最終弁論期日において、とんでもないことが起きました。まず、三宅弘弁護士が、事前に送ったはずの、吉備素子さん本人が最後の陳述書を読み上げるDVDが、裁判長の手もとに届いていない、というのです。

そして、日本航空側弁護士にも届いていない、という事態となりました。このDVDは、法廷内で流す予定だったのです。ご家族が撮影して下さったもので、ご主人の吉備雅男さんの遺影写真をバックとして、吉備素子さんが切々と陳情する5分程の映像です。

さて、問題はこれからです。想定外の事態となってこちら側の弁護士が慌てる様子を見て、なんと日航側弁護士3名が、ニタニタとほくそ笑んだのです。これは傍聴していた複数の証言があるため、間違いはありません。

もう一つ、この最終弁論期日で、裁判長、裁判官、書記官が交代したのです。そして、この新しい裁判長と日航側弁護士は、どちらも吉備素子さんの最終陳述DVD映像が『届いていないので見ていない』と発言したのです。郵便の手違いならば仕方がないですが、どちらも同時というのが気になる上に、上述した『ニタニタ』と嘲り笑った日本航空側弁護士の態度に大きな疑問を持ちました。

この裁判では、訴訟開始時点から日本航空側弁護士は、逃げまくっていました。例えば、こちら側の分厚い訴状と証拠証明書甲1号証から53号証までかなりの分量を論証の証拠として提出していたのに比べて、日本航空側はたったの乙1号証と乙2号証、しかもその内容は、過去の判例でも法令でも専門家の意見も全くなく、ただ単に自分たちの主張と当時の国内運送約款と新聞記事のみです。これについて、交代する前の裁判長も、さすがに日航側にきちんと正面から議論をするようにと言いましたが、今回最終で裁判長が交代したので、それがどこまで伝わっているのか、新しい裁判長にそのことがしっかりと伝わっていることを心から願います。遺族は愛する人を失っているのですから。その一方で、最終弁論中に、日本航空側は、ニタニタとほくそ笑んだのですから。

さて、手弁当で吉備さんの弁護をしてくださっている弁護士の皆さんとは違い、日本航空は、豊富な人脈とお金があり、いくらでもなびく人たちがいるのですから、裁判所にきちんとした自分たちの主張を裏づけるものを出すことが可能であり、出せるはずです。しかし、一切出てこなかったという事実は何を物語るのでしょうか。

つまり、裁判へ提出するもので、ウソは書けない。だから誰も協力しなかった。その結果、ペラペラのほんの数枚のみの反論しか出せなかった。これは、まるで小学生の作文です。『ダメなものはダメ』これならば法律を知らない無知な人間同様です。ネットでの書き込みレベルです。通常、法廷に提出するものは、そのダメの根拠は何か、なぜダメなのか、そのダメな理由を裏付ける複数の過去の判例や教授の意見書や専門家の分析、著作物などによって客観的な文献や法令、公的な文書をもとに書くものなのですが、今回の日本航空側弁護士は、一切出してこなかったのです。

そのうえで、最後は『ニタニタ』なのです。

さらに、今まで『はい』以外発言しなかった日本航空側弁護士は、ニタニタした後に、得意満面の顔で自分たちが出した答弁書が小学生作文レベルにもかかわらず、『シンプルな裁判だと思っていますし、これ以上の弁論は不要だと思います』と恥ずかしげもなく言い放ちました。このように、自画自賛日本航空弁護士は、恐らく完全に無知なのか、うそぶくことが得意なのかは知りませんが・・・。あの答弁書は、どの弁護士に見せても、どの法学部の学生に見せても、恥ずかしい答弁書であることは、自分たちが一番良くわかっている筈なのに、その得意そうな顔は何を物語るのでしょうか。

まるで、入学試験はゼロ点なのに、親の力で裏口入学が決まってほくそ笑むようでした。

そして、さっさと不貞腐れた態度で帰る日本航空側弁護士の姿は、しっかりと吉備素子さんにお伝えしました。

遺族吉備素子さんの夫を墜落死に至らしめたことで、最後の陳述を行いたいという意思のもとで撮影したDVDを、これを法廷で流すはずが流せなかったことにして、それが成功したことに対しての『ニタニタ』なのだ、と解釈すると全て辻褄があいます。

女性の裁判長に交代したとのことですが、このニタニタの実態を真実の目を大きく開けて見て頂きたい、そして正当な判決を書いて頂くことをご遺族の願いと共に注視していきたいと思います。