青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相

日航123便墜落事件の真相を追究するー歴史的裁判開始の幕開け

日本航空516便羽田炎上 調査中に乗員を美化するな!

今の時点で、全員の脱出をJAL乗員の美化にしてはならないこれだけの理由

昨日の1月2日、日本航空516便(札幌から羽田)乗客乗員379名の命が助かったのは世界中の誰もがほっとした瞬間であった。海上保安庁で亡くなられた5名のご冥福を心からお祈りする。

しかし、それをまだボイスレコーダーや管制塔でのやり取りの録音が検証されていない時点で、乗員を美化している報道があるが、JAL広報発表の言い分のみを聴いて美化してはならない。

マスコミは、炎上のすごさを取り上げて、「奇跡的な脱出だ、乗員は素晴らしい」ともてはやし、岸田首相はまだ詳細もわかっていない時点で「日本航空の職員~感謝する」などと述べていたが、これは絶対にやってはいけないのである。ちなみに、日本航空は民間会社であって職員ではなく、社員である。岸田首相はいつまでも親方日の丸の意識が抜けていないのだろう。

とっさに日航広報は、全員脱出で無事のみを伝え、けがをした人14名を伝えなかった。そして「全員脱出」を「乗員の手柄」のように報道してもらえるように、海外メディアにも伝えたようだ。それに応じた報道があったが、事故機の調査も済んでいない中で、そのような報道が世に出ている事実が、逆にJAL広報の言いなりになったことを物語る。

着陸して停止直後に客室が炎上したのではなく、当初は機体内部はまだ燃えておらず、火の手が回ってくるまで10分ほど時間があったため(乗客の証言と写真)、通常のエマージェンシー訓練の通りにやって、無事に脱出できたのである。「荷物をもたないで」、「落ち着いて」といった手順や、火の出ていないところ、この場合は前方の脱出用シュートを利用するというのは、ある意味で訓練の初歩的な部分であって、当たり前のルーティーンである。

ことさらに美談にするレベルではないのは、客室乗務員の誰もがわかる。

さて、航空管制の指示について、日航側が「離陸許可があった」と発表しても、それは客観的事実ではなく、当事者の言い分である。

まずは、ボイスレコーダー、そして管制官とのやり取りの録音を明らかにすることが先だ。

次の客観的解説をしてた元全日空機長の樋口文男氏のコメントは重要である。

今後の事故原因の検証のポイントとして、管制官と機体側のやりとりの録音を挙げたうえで「管制官が許可したからといって大丈夫なのではなく、滑走路に機体がいないか確認することや、管制官の指示を復唱するなどの基本が忠実に行われていたのか『セーフティーファースト』が守られていたのか検証する必要がある」と指摘

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240102/k10014307411000.html

 

日本航空の元機長で航空評論家小林宏之氏のコメントも正しい。

小林さんは日本航空の旅客機と海上保安庁の機体が衝突した原因について、「どちらかが管制の指示を聞き間違えた可能性があると思う」などと指摘

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240102/k10014307221000.html

 

つまり、上記機長の言う通りであるするならば、JAL機の機長の対応も問われている。

それを称賛する方向性にもっていきたい日航広報の出どころをうのみにしてはならない。彼らは常に乗客を獲得し、もうかるための策略をもって広報をしているのである。

 

管制が着陸の許可をしていたとしても、昨日は視界クリアで滑走路上がよく見えたはずである。滑走路上に何か異物が見えた可能性も否定できず、その場合は、全日空元機長の言う通り、基本動作として完全に管制官を信じるのではなく、何を安全のために優先するか、である。

視界良好の滑走路にて、ラストクリアチャンスをパイロット自身が行うタイミングがある。その時、とっさにゴーアラウンドをすべき時もある。

相手の言う通りに操縦していることばかりがパイロットの仕事ではない。

まだ詳細もわかっていない中、マスコミは炎上のすごさからの脱出劇という記事ではなく、まだ客室まで炎上していない時間、十分脱出できる時間が10分程度もあった事実や、JALパイロットが滑走路上でのラストクリアチャンスをどうとらえたのかも含め、音声データ(生が必須)の解析をまっとうに報道することが先である。