青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相

日航123便墜落事件の真相を追究するー歴史的裁判開始の幕開け

墜落後39年目の夏が来る

かたくなに「異常外力着力点」を再調査せず

 

相模湾機体残骸引き上げ」を実行しない運輸安全委員会は存在価値があるのか

 

ふと、あかね雲を見て思う。

この日本で、いったい誰のために事故調査をしている委員会なのだろうか。

また現在、防衛大臣が元JAL社員の木原稔氏であることは誰もが知る事実である。木原稔氏が大臣になった時、ちょうど情報開示の裁判の最中であった。そして最高裁が判断したときである。「異常外力の着力」をもたらしたと推定できる関係組織の大臣である。

事故を起こした当事者の日本航空JAL)にいた人間を意図的に大臣にしている。だからこそ、ボイスレコーダーJALに保管させた、としか思えない。そしてまた、羽田空港炎上事故も隠蔽しようとしている。なぜならば、まだ事故原因が明らかになっていない時期、1月の早い段階で、JALは自分たちで機体残骸の保管を申し出ているのである(詳細は新刊本にて)。こっそりとボイスレコーダーを再び保管するつもりのようである。

さらに、乗客から映像を預かってセレクトして渡していた。つまり警察がすべき役割をJALがなぜか肩代わりしているのである。NHKでは、

「国の運輸安全委員会が旅客機の乗客に対し、航空会社を通じて当時撮影した動画の提供を依頼していたことがわかりました。こうした依頼を行うのは異例」とある。

www3.nhk.or.jp

みなさん、これらを見て何を考えますか?

単なる民間企業のJALが、まるで警察気どりで事故調を牛耳っている、としか思えないだろう。

木原稔防衛大臣について、これらに対する影響がない、とは言い切れないであろう。

なぜならば、防衛省海上自衛隊トップ酒井良海海上幕僚長が先月辞任し、281名以上が処分され、逮捕者もいたにもかかわらず、シビリアンコントロールすら全く効かない状況下、自身の責任をとらずに、木原氏はいまだに辞めないからである。

その理由は、JALとのつながり、と言われてもしかたがあるまい。

それとも秘書の篠田了氏(元JAL社員)が、防衛関連の事業や航空事業(実態がないそうである)を営んでいるから辞任できないのだろうか。

文春砲を浴びても、現役大臣の強みなのか、今でも篠田氏はまた名前を変えてNPO的な組織を装い、防衛関連事業のコンサルに食い込んでいるそうである。よほど美味しいらしい、との情報も入った。こんなことを野放しにして許されるはずはない。

詳細は文春オンラインへ

bunshun.jp

さて、話は39年前に戻す。

当初、ご遺族に対し、運輸省事故調査委員会の委員長の武田峻氏はこう語った。

なお、これは複数の遺族の証言をもとにしている発言であり、事実である。

武田峻氏「相模湾に沈んだままの残骸引き上げにはお金がかかりすぎるし、場所もわからない。何よりも海底に沈めておいたほうがよい。引き上げれば錆びるから」

今、これを聴くと誰もが笑ってしまう話である。サビるから、という言い訳もすごすぎる。

2019年に国会議員が国土交通大臣に質問をした結果、お金は数千万円位だそうだ。もっと安くできるサルベージ会社もある。超莫大な防衛費のほんの一部を回せばすぐできる。

相模湾の機体残骸は、民間の放送局がすでに発見し、国会議員が何度か引き上げに言及してきた。

しかし、いまだに無視し、一切やらない。

つまり、国民の税金で委員会が成り立つにもかかわらず、重大な使命と仕事を放棄しているということである。これでは、再発防止にもならないことぐらい、誰もがわかるであろう。ちなみに、現在の委員長も武田という同じ姓である。因縁なのか、わざとなのかはわかない。

それではなぜ、日航123便機体残骸の相模湾引き上げや再調査を実行しないのか。

 

事故調査報告書の別冊に掲載された「異常外力の着力」によって垂直尾翼が崩壊した、これが無ければ計算式が成り立たない、と書いてあるのは、誰もが読めるはずだ。

それにもかかわらず、それを指摘すると「陰謀論」だというならば、別冊を書いた事故調査委員たちが陰謀論者となる。それぐらいもわかるであろう。

事故調査委員は、別冊に事実を明記したにもかかわらず、最終的に結論が政府の圧力で捻じ曲げられて本当の陰謀論になってしまったということだ。

実は、どの国でも誤射や自国の軍隊による死亡事故等、こういった事例は多数あり、問題はどうやって過去と向き合うか、である。

これをきちんとしない限り、再発防止にはならない。

そして、自分たちの罪を消してもらおうと、JALが送り込んだとしか思えない木原稔防衛大臣にお伺いしたい。

世界情勢が危機感をもっている今、辞任という形ではなく、リーダーシップをとっていくと明言している以上、このご自身の古巣であるJALをかばう姿勢ではなく、日航123便墜落事件を厳しく追究し、国民から選ばれた国会議員としての役割をまっとうしなければ信頼などできない。防衛の義務を請け負う防衛大臣として、過去ときちんと向き合い、誠実に仕事をしていただきたい。それが出来ないならば、即辞任してほしい。

熊本老人ホームを舞台とした裁判取り下げ事件のように、国会議員の立場を利用して、偽情報を流し、国民の知る権利の邪魔はしないでいただきたい。木原稔氏が、「自衛隊説は陰謀論」と調査した結果を言っていた、という参議院議員がいるそうだが、そうあれば、ご自身の手でJALボイスレコーダーを提出させて公開し、徹底的にその根拠を示していただきたい。

 

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青山透子氏監修の漫画

「漫画誰も書かない 日航123便はなぜ墜落したのか森永卓郎著・青山透子監修・前山三都里マンガ(宝島社)」が大好評です。この事件に関する問題を誰にでもわかりやすく、簡単に表現したフィクションです。ぜひご一読ください!

監修を担当した青山氏からひと言

 

「漫画という新しいアプローチで多くの皆様が知り、さらに広がっていくことを期待します。漫画の監修は初めてでしたが、ちょうど自分の新作の最終段階と重なり、大変な作業でした。心血を注いで詳細に分析して、客観的資料をもとに仕事をしました。

基本的には漫画ですから、あとは皆さんの想像におまかせします。なんとまあ!とびっくり仰天しながら、漫画の良さを感じてぜひお読みください」。