素人をだます,または勉強不足のマスコミをだます最大の問題点その3
航空ファンの方々は当たり前に知っている飛行機に取り付けられている夜間飛行用のストロボライト。ぴかぴか光る白い閃光灯である。
世界中の空港で、羽田ならば翼公園、成田ならば桜山でいつも撮影している航空写真マニアならばすぐに誰もがわかるストロボライト、この存在をなぜ報道は隠すのか。
マスコミ報道では滑走路上の航空機の赤と緑が見えにくいという点ばかり強調している。ここに注目が行くようにばかり報道していることにおかしいと思いませんか?
皆さん、航空機には真っ暗な闇でもすぐわかるように衝突防止の白色のビーコン(ストロボライト)がついていることを知っていますか?
これを一切報道していないことに気づいていますか?
航空機のライトには、翼の端にある赤(左翼端)、青(右翼端)のみならず、衝突防止ライトのビーコンライト(胴体上限にある赤色回転灯)や、両翼端にあるストロボライト(白い色の閃光灯)、尾部にも衝突防止のために、白く遠くまで光るビーコンライトがあるのですよ。
このライトには次のような説明がある。
「翼端の後縁の近くに配置、航空機の尾部にもある。一定の間隔で点滅する高輝度の白色光」である。この高輝度の白い光は衝突防止装置の一つだ。
このストロボのようにピカピカ遠くまで光る白い衝突防止ライトの存在を言わない報道は一体何なのか。
ここまで書けば素人でも騙されていることに気づくだろう。
つまり、JAL機も海上保安庁の飛行機にもストロボライトが点滅しており、これで航空機同士は位置関係、衝突防止の意識を高めていくのである。
これが見えなかった、とは言わせない。
海上保安庁の航空機の尾部にも当然ストロボライトがある。それが夜間だから見えないはずは一切ない。航空ファンはすぐに皮膚感覚でわかるだろう。
それを言わずに、世間に伝えない、この素人以下のメディアは何なのか。
特にあきれたのは、テレビ朝日の夕方のワイドショー・ニュース番組である。どこかの外国人キャプテンを連れてきて、不鮮明な画面を出し、わざとハレーションをおこしたシュミレーションで見えないことを強調し、さらに「こうやって着陸寸前に飛行機の頭を上げてランディングするから前が見えないのです」と言わせた。
バカにするのも甚だしい。それ以前に40秒間も上から見えていた事実を無視したうえ、さらに着陸の際にフレアーをしてその結果、機首を上げてブレーキをかける動作のみを強調した。
一体、この番組のプロデューサーは、誰に頼まれてどういう意図があったのだろうか。聞いてみたいものである。無視をさらけ出した番組であった。
それにしてもこの外国人キャプテンも災難であったろう。こんなことを言わされて恥をかかせられたのだから。(さすがに日本人のキャプテンでこれをいう勇気?はなかった)
まとめると、
マスコミは無知を装い?、JALの擁護のための偏向報道ばかりをしているのはなぜか、という点である。それはおそらく、JALのパイロットの過失が問われないように、世間からJALの飛行機に乗りたくないという風潮が生まれないように、必死にJAL広報のお願いに対して応じているからである。それ以外に、マスコミも何か弱みでも握られているのだろうか。
その結果、こんな報道をすればするほど何が起きるかわかっているのだろうか。
①夜間飛行は怖くて、いっさい飛行機には乗りたくない
②特にJALのパイロットは夜間飛行で見落とす確率が高い
③だからJALには乗りたくない
日航はマスコミ対策をすればするほど、顧客離れする。自分たちを守ることのみを考えてるいるから気づかないのだろう。その結果、お客様の不安を増大させていることに、いい加減に気づかなければならない。世間はそう甘くはない。
海外の航空会社の乗務員たちや国際線を主流としているパイロットたちの情報によれば、米国のロサンジェルス空港(LAX)、米国のシカゴ・オヘア空港(ORD)等、超過密空港では、管制官があてにならない場合もあるため、必ず目視で、特に夜間は確認をする、ということだった。
人はミスを犯すのはわかっている。しかし、事故原因において、マスコミが世論を間違った情報をもとに誘導すべきではない。
また、日航もそんなくだらないことに力をいれるのではなく、もっと真摯に自分たちの経営そのものも含めて見直す時期であろう。
JALパイロットが見えないというならば、もっと訓練すべきであろう。
はき違えた報道は一切やめるべきだ。
真実を追究せずして、日本の報道機関は自らその存在を失っていることに、いい加減気づくべきだ。
航空機ライトについては、航空免許を取るためのページや本などに詳しく書いてあるから、各自しっかりと勉強して理解してください。(いい加減なネット情報は無視すること)
警察関係者も、衝突防止の白色ストロボライトの存在をしっかりと認識していただきたい。これを見落としたことは重大な過失である。
この期に及んで、まだ夜間が見えにくいという偏向報道があれば、それは放送倫理に反する。
なお、吉備素子さんがその点について皆様へコメントをしています。
日航123便墜落の真相を明らかにする会のホームページ「2024年最高裁判所 上告」の項目をお読みください。
https://jalflight123.wixsite.com/mysite
追記
これでまた、ありもしない方便として「海上保安庁の衝突防止ビーコンライトの球が切れていた」とか「点滅していなかった」とか言い出さぬよう、これを受けて
JALに有利にするための逃げ言葉をマスコミが言い出さないよう
読者の皆様ご注意ください。
まさかとは思うが、事故調までも彼らの言いなりにならぬようにお願いします。
警察は衝突防止ライトの存在をしっかりと分かったうえでJAL側に事情聴取するようにお願いします。
それから、第三者委員会を作って検討するという報道があったが、まさかJAL御用達となってしまった柳田邦男氏などが入ることは絶対に世間が納得しない。なぜならば、柳田氏は日航安全啓発センターアドバイザーという立場でありながら、日航123便の「垂直尾翼に着弾した異常外力着力点」を無視して何も調査もせず、逆にそれ以外を異論とかたずけている方である。また、この解説書が出た際、海底調査も難しいと書いていたこの文書を「この素晴らしい解説書」と言い切った。しかし、その後海底に沈んでいる航空機残骸が発見されたのである。それすら無視しているような人である。
私は、過去、この方をジャーナリストとして尊敬していたが、その後、ご夫婦でJAL財団にお世話になって絵本を作成したころからJALにおもねり、その偏った態度に私は失望した。こういうJAL側の弁護者や、またご遺族の美谷島氏のような「感情と情緒」に訴える方などは客観的なご意見は出にくく、第三者委員会にはふさわしくない。8.12連絡会で事故原因の究明をうたいつつ、その会報に「事故原因の情報開示裁判」の報告を一切掲載していないのである。一体どちらを向いているのだろうかと思われる。
例えば彼らは、弁護団が講演会を行った土地の大学にアプローチして地元紙も巻き込み、ゼミで学生を安全啓発センターに連れて行き、学生に対して後部圧力隔壁説以外は異論であってだまされないように、といったことを強調するような客観性のない発言を、さりげなくする方々である。
つまり、政府は第三者的視点を持たないこういう人たちを間違えて選ばぬようにしなければならない。この事故に対する政府の態度も見極めて(岸田首相はこれでJALに有利になるとと安心しきっていたようだがとんでもない)、私たちの知る権利がないがしろにされぬよう、皆さんできちんとチェックしていきましょう。