青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相

日航123便墜落事件の真相を追究するー歴史的裁判開始の幕開け

前方不注意のJALパイロットの名前が公表されないのはなぜか

素人が騙されるこの事件の問題点

JALパイロット名非公開報道」

皆さんはいまだにJALパイロットの名前が公表されていないことに気づいているのだろうか。まさかJALパイロットだけが特別扱いなのか?JALといえば免罪符なわけではあるまい。

これは公共交通機関の乗り物における交通事故である。なのに、海上保安庁のみ氏名が公開され、いまだに日航側はパイロット名を出さない。

これは、例えば路上でバスの運転手とタクシーが衝突して炎上した場合と同様であって、航空機事故が特別扱いされる事件ではない。羽田の滑走路という道路上の追突事件であるから、警察が出て当然である。警察は通常の手順通りしっかりと状況を見定める責務がある。

警察が何で出てくるのか、といった知ったかぶりの方々(おそらく無知)も多いようだが、日本は警察と事故調の覚書がある(詳細は拙著「遺物は真相を語る文庫版・航空機事故と警察庁覚書/41頁から参照のこと」。さらに近年、事故を起こした航空会社側が、パイロットの保護のために真相を語るという目的と崇高な理念を逸脱して、警察排除のために悪用するケースが多く(これも拙著「JAL裁判・生データ公開について米国の事例/116頁から参照のこと」、従って警察の取り調べが必須となっているのが時流なのである。いわゆる隠れ蓑に使う方便としての警察排除である。

たとえ、海上保安庁側のミスであったとしても、日航側もプロのパイロットであって道路と同じ状況を考えればすぐわかる。道路で、信号が青だからといって、自分の車の前に人が渡っているかいないかを確認して侵入すべきであって、青だから(管制の許可)といってその人を引いてもいいという話ではなく、特にプロであれば、できる限り事故を回避する義務がある。エアラインパイロットにはそれが課せられている。だからこそ何度も、滑走路上のクリアを確認して最終手段(ゴーアラウンド)を訓練するのである。

もしや、JAL側は、オートパイロットにしている安ど感から、常日頃、滑走路上の最終視認という基本がなっていなかったのではないだろうか?

マスコミももっと突っ込むべきだと言いたい。JAL側の過失を問われないようにすることに手を貸してはならぬ。

プロによる操縦の公共交通機関である乗り物の事故で、プロのパイロット氏名を公開するのが常識だ。JALが公表しない理由は、何かを隠したい裏があるとしか思えないが、社員を守りたいということはわかるが、航空機の運航は公共交通機関なのです。誰もが利用する乗り物の操縦士ということを忘れてはならない。

皆さん、事故を起こしたバスの運転手と同様に、飛行機の操縦士の名前も公開しなければならないのに、おかしいと思いませんか?

JALは直ちに公開せよ。嘘の言い訳をするな。

 

「いまだにJALのボイスレコーダーが発見できないわけはない」

エアバスの技術調査団が来日しており、飛行機のどの位置にブラックボックスがあるか明確にわかっている。ましてや、この飛行機は山の中に墜落したのではない。

羽田空港に通常通り着陸したのである。なんの衝撃もかからない。

ちなみに日航516便は、つい最近購入した最も新しい優れた飛行機というのが売り物のエアバスA350であって、飛行記録装置は最新鋭機に装着されたもので耐火性も最新型である。39年も前のジャンボ機(日航123便)で、山中に激突した場合であっても、損傷はなく音声もクリアであった。あの当時のブラックボックスは、耐熱耐衝撃のカプセル構造で、1100度の温度でも1000Gにも耐える構造であった。

それにもかかわらず、なぜ最新鋭機がまだ未発見という報道に、皆さんはおかしいと思わないか?

通常ランディングで墜落でもなく、あの火災など十分想定内だ。藤原琢也事故調査官は最新鋭の飛行機が通常火災であったにもかかわらず「損傷が激しいかもしれない」とか、山中や海中でもないのに「JALボイスレコーダーはまだ発見できない」と、言い訳ばかりしている。エアバスチームも到着しており、とっくに発見しているはずだ。本当にあの程度で衝撃もなく、想定内火災で損傷したとすれば、エアバズA350はとんでもない欠陥飛行機、となるのだ。

 

藤原調査官、あなたはいかなる圧力も受けずに仕事を全うしていただかなければ、海上保安庁の5名の乗員の命を無駄にしてしまうのである。

支持率20%を切るような内閣の総理大臣の言いなりになってはならない。

日航は木原防衛大臣(元JAL社員)を通じておどしているのであろうが、そんなことに屈してはならない。未来を見据えて、正しくまっとうに調査せよ。

 

「滑走路上の40秒の謎とJALの前方不注意」

海上保安庁の飛行機を視認できなかった理由を、杉江弘元機長はこういっていた。

「うまい着陸をするためには前を見ないことも多い」

「ニューマンエラーであろうが、いつものことだ」

これはあきらかに前方不注意を恣意的に擁護している発言であって、こんなパイロットが先輩であればJALパイロットは恐ろしくて乗れない。さすがフジテレビ、これが新事実か。まったく愚かな発言である。

別のJAL元機長もこんなコメントをした。

「滑走路がまぶしくて見えない可能性もある。飛行機が小さすぎて動いていなければ余計に見えない。見逃したかもしれない」

見逃したのならば、プロ失格で前方不注意。滑走路がまぶしくて見えない、などという苦肉の言い訳は止めたほうがよい。それならばそこらじゅうで事故は発生する。

問題の所在はそこではなく、最終確認を怠った、その結果追突した、という事実であろう。滑走路上にある飛行機を発見できなかったのである。明確に確認する基本動作をJAL側が怠ったという事実である。

 

「客室乗務員の教授が笑いながら話すな」

18分もあれば、どんな場面でも全員脱出は当たり前にできる。煙はあっても火はそのあとであれば、なおさらである。冷静にやるからこそプロである。確かに素直に従ってくれたお客様をほめることはいいが、この教授の「お客様が素晴らしかった」というこの発言の裏に何があるか、皆さんわかりますか?

JALはいつも平身低頭で謝ることで逆に、お客様からのクレームをつけられないようにしてきた。これはマニュアルに書いてある。だからこそクレーマーが多くて「ごね得JAL」という言葉が昔から言われている。昨晩、NHKに出演した元客室乗務員の客員教授JALの寄付講座と就職あっせんによる教授職)の発言はまさにこれだった。

マスコミも、前方不注意を問われないようにJAL広報が策略している一巻であることを忘れてはならない。まだ調査中にもかかわらず、ニヤニヤと笑顔で自分たちの後輩の仕事をほめる教授が、どこにいるか。こういうことは身内で内々にほめるべきであり、対外的にアピールすべきことではない。もっと客観的に冷静に語るべきであろう。

まずは亡くなった方や負傷者への配慮、そして自分がいたJALという会社のパイロット名を明らかにできない理由もかんがえて、プロとしての前方不注意に目を向けるべきである。

取材に応じて、にやにや笑いながら話すべきタイミングではないことは、ご自身がよくわかるだろう。まったく恥ずかしい教授の発言であった。客観性がまるでない。

おそらく、JAL安全啓発センターに学生を連行(見学と称して)するため、JALに就職をしてもらうための客員教授なのであろう。実はこういう元JAL教授や元自衛隊出身教授(県知事依頼の自衛隊の票集め)が多く、学生への意図的な誤情報提供や教育も含め、裁判の妨げになっているのだ。その実態を弁護団としても調査中である。

この事件のおかしい点を皆さんが認識することが重要だ。

それがないと、マスコミも役目を放棄したといわれるだろう。ジャニーズ問題同様、この国は、JAL機は何をしてもかまわないという免罪符をもっているという恐ろしい国になっていることになる。

皆さんはしっかりと見極めなければならないのである。