青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相

日航123便墜落事件の真相を追究するー歴史的裁判開始の幕開け

日航123便墜落の真相を明らかにする会発足のお知らせ

日航123便墜落の真相を明らかにする会発足のお知らせ

青山 透子

2020年8月11日

 

1985年8月12日(月)の墜落から35年を経て、ようやく墜落原因を追究する「日航123便墜落の真相を明らかにする会」が出来ましたことを愛読者の皆様にお伝え致します。既に上毛新聞(7月28日付社会面)に掲載されましたので、記事については「日航123便墜落の真相を明らかにする会」ホームページのinformationコーナーをご覧ください。この会の発足目的、メンバー、主な活動内容と共に、会の代表者の吉備素子氏からのメッセージを送らせて頂きますので、ご一読の程、よろしくお願い申し上げます。

 なお、昨年7月に開催したシンポジウムから1年間、内閣府公文書管理委員等を歴任された三宅弘弁護士と共に、運輸安全委員会日本航空株式会社に対して情報公開を求めてまいりました。そのいきさつと結果については、拙著「日航123便墜落―圧力隔壁説をくつがえす(河出書房新社、2020年7月)」において全てを明らかにした通り、墜落から2日後の日米親書において、外務省公文書には明確に「日航123便墜落事件」と記されておりました。

 つまり、35年間も私たちは「事件」を「事故」と思い込まされてきたことになります。さらに、事故調査報告書別冊においては、「異常外力着力点」が計算の諸元とされており、フライトレコーダーとボイスレコーダーの解析を時系列に分析すると、「異常な外力」が「着力」した瞬間と同時刻に爆発音、異常数値の開始、さらに機長、副操縦士航空機関士の緊張度が異常に高まり、緊急避難と異常発生を航空管制官等に伝えています。これらを客観的に分析せず、35年間も事故調査委員会(当時)が出した推定のままの結論を鵜呑みにして放置し、520名というとてつもない死亡者数に対する責任を誰も取らずに不起訴となった事実は、誰もが重く受け止めなければなりません。

 今後は、この真相を明らかにすべく、法的な手段を講じながらさらに追究していく所存でございます。この日本国で起きた単独機世界最大の墜落を「事件」として全く新たな視点から捉えなおすことは極めて重要であり、それこそが未来を築くのだと確信しております。

新型コロナウイルスの報道からわかる世界情勢同様、今年の初めに起きたイラン国における自国の軍隊による民間航空機誤射事件のように、「ありえないことはない」という目を持ち、この会を温かく見守って頂きつつ、皆さんが広く世間に周知して頂ければ幸いです。なお、記者会見を開く予定でしたが、何分新型コロナの状況ですので中止となりましたので吉備さんからのメッセージをお読みください。

 

 日航123便墜落の真相を明らかにする会

2020年7月22日発足

 

 設立目的

 1985年8月12日発生の日航123便墜落事件は、事故調査委員会(当時)の結論が不起訴となり、いまだに墜落原因が推定のままで明らかにされていない。従って、この事件の真相を明らかにすべく、法的手段を講じて情報開示請求を行うことをサポートして世間に広く伝え、これを究明することを目的とする。

スローガン 

相模湾から日航123便の機体残骸を引き上げて墜落原因を解明せよ」

会員資格

 日航123便事件遺族及び関係者、弁護士、研究者、この事件に関心を持つ有識者

会の代表者

 吉備素子 日航123便乗客の吉備雅男氏(享年45歳)ご遺族

副代表

 日航123便客室乗務員ご遺族(弁護士にのみ公開)

事務担当 

 青山透子

会員

 弁護士チーム  研究者チーム 有識者チーム 賛同者によるチーム結成

 

主な活動内容

1.任意団体としてそれぞれがボランティアで活動を行い、定期的にリモートワークで情報を共有する

2.相模湾から機体残骸の引き上げを目標とし、日本航空国土交通省運輸安全委員会に訴えていく

3.35年間も曖昧にされてきた墜落の真相を知りたいという御遺族の心に寄り添い、その思いを世間に広く周知させるための活動

 

 

代表者 吉備素子より皆さまへ

 

 待ちに待った35年目の今年、こうして皆様のお力で「日航123便墜落の真相を明らかにする」会を立ち上げることが出来ましたことを心より嬉しく思っています。

 いまでもあの日の光景は、忘れることなく詳細に目に焼き付いております。突然夫を亡くし、その遺体は細部にわたってバラバラでした。群馬県の遺体安置所で身元不明の遺体を手に取り、これは夫のものか、あれはどうかと探し回る日々を4か月も続けておりました。最終的に誰のものかわからない部分遺体を一つひとつ手に取り、「見つけてあげられなくてごめんなさい」と言いながら最後に合同荼毘に付す際に立ち会いました。

 その後、当時のことを思い返すたびに、「あれはおかしい」、「どうしてこういわれたのか」ということに気づき、それをいろいろな報道の方々に伝えたのですが、自分が一番言いたい部分は残念ながら世間に伝わりませんでした。

その時、青山透子さんの本と出会ったのです。そこに自分の疑問の答えが全てありました。「そうや、これでつじつまが合う」と思い、お会いしたいと東京へ行ったのです。そのときからずっと私の気持ちに寄り添って次々と研究して調査をしてくれました。それでようやく気持ちが楽になり、今日に至りました。

 新たなスタートを切ることが出来ましたことを皆様にお知らせするとともに、私は絶対に真相を究明するまでは死ねないと固く心に誓っております。夫も何やら分からんまま亡くなったのですから、あの世で報告しなければなりません。520名の皆さんもさぞかし無念だったでしょう。

 この会では、今まで交流のなかった日本航空客室乗務員の妹さんが私のサポートとして副代表を務めて下さることになりました。いわば私らの敵とされてきた日本航空のご遺族は、身内を亡くしながらも、さらにつらい日々だったと思います。

 乗客を最後まで生き残すよう、職務を全うして殉職した客室乗務員の遺族と私ら乗客の遺族が共に真相究明することに、大きな意義があると思います。世界でもこんなことはないと思います。また、この便に乗り合わせた乗客には外国の人も多く、各国に外国人遺族もいらっしゃいます。そういう意味でも、世界中の人たちに対して私らが責任をもって解明していきたいと思います。

 それを誰も妨げることは出来ず、妨害する理由などはありません。

520の命が失われたのですから。

その使命を持ち、この声を世界に周知していただきたい、そして日本航空や国は、持っている情報を国民の前に開示していただきたい、遺族としての当たり前の権利として情報公開を進めていきたいと思っております。

ぜひ皆さん、力になってください。ともに考えてください。

忘れもしないあの日の疑問を一緒に解いてください。よろしくお願いします。

 

 

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管理人です。

上毛新聞:本の販売店週間ベストテン5位となりました!

森永卓郎氏による書評も出ました!日刊ゲンダイ(7月26日)

 

www.nikkan-gendai.com

なお、次々と感想が届いていますのでその一部をご紹介します。

 

  • 墜落35年目にふさわしい新刊の流布、誠に有難うございました!徹夜読破となりました!
  • ご著書、一気に読みました。壮絶な取材の日々が想起され圧倒されました。
  • 送って頂いたご著書を繰り返し読み、これまでの無知な自分を恥じて、勉強をしています。
  • 終章の出会いも、驚きと感動と共に読みました。
  • いままでの疑問が解け、胸がすっとする思いでした。本当に有難うございます。
  • 青山さんの本を普通に読めば全てがわかる。
  • アマゾンで必死に感想☆1をつけて、難癖つけているやつは、これがばれれば自分の明日が無い人、悪事がばれるからだろう。頭隠して尻隠さず。読者は惑わされないよ。
  • 別冊は当初からあったのだが、それを読んでいたからといまさらいう人は後だしジャンケン同様である。一番問題なのは、知っていながら知らぬふりだったことだ。青山さんはその点と点を結んで線にしてわかりやすく私達に提示してくれたのである。これは強い意志と勇気がなければできない。心から敬意を表する。
  • あなたの行動力、意志の力に最大限の敬意を表明します。

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最後に青山透子の尊敬する教授からのメッセージをぜひお読みください。

 

「あの出来事が事故ではなく事件なのだ、ということがなかば常識のようになった時、署名と同じような効果をもたらすのではないかと思います。(中略)規範起業家のサイクルを思い出しました。青山さんはまさに規範起業家です。その働きにより、「事件だ」と認識する人の数が一定数に達すると、tipping point となって、あとは雪崩のように、事件としての真相究明を求める声がうねりになっていく、あるいは真相の究明がなされるイメージです」

 

明日は8月12日です。今までの繰り返しではなく、新たに始まる日として認識されることを心から願います。