青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相

日航123便墜落事件の真相を追究するー歴史的裁判開始の幕開け

海保機で亡くなられた方々へ 四十九日に想う

四十九日

本日は1月2日に羽田空港炎上事故でお亡くなりになった方々の四十九日。

心からお悔やみ申し上げます。

またあの日、何もわからずに焼死してしまったペットたちにとっても四十九日。

愛するペットを失った方々へ哀悼の意を表します。

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あの日、能登半島への災害援助で羽田空港を飛び立とうとして亡くなられた方々は、「特殊救難隊というスペシャリストであった。

特殊救難隊とは、第三管区海上保安部の羽田特殊救難基地において編成し、成績ならびに技能優秀であって、訓練競技会で優秀な成績を収めた人たちである。その貴重な人材が一瞬にして、あの追突事故で亡くなられてしまった。

一月一日夜、新潟県富山県沿岸を飛行、そのあとに羽田にて特殊救難隊を搭乗させて石川県の小松空港へ向かい、二日午前二時半ごろに羽田に戻った、というスケジュールであった。

二日午後五時四七分、再び能登に向かう予定で滑走路上で離陸待機中に衝突事故が発生したのである。

特殊救難隊の動画を見ていただきたい。(テレビ朝日放映・2023年8月)

こういう仕事をしてきた5名もの優れた隊員たちの命が失われた悲しみは大きい。

国民の宝ともいえる存在の方々であった。合掌

news.tv-asahi.co.jp

さらに、羽田空港で大破した海保機は、あの2011年3月11日の東日本大震災の時、整備のために仙台空港の格納庫に駐機していた飛行機であったが、他が津波や浸水で流されてしまった中で唯一流出を免れた<奇跡の飛行機>であった。

このボンバルディアDHC8-300型<みずなぎ一号>は、その後製造元の技術者がカナダから来日して修理して復帰。2012年3月から羽田空港基地にて活躍をしてきた。

津波での被災にもめげずに復旧された飛行機としては世界初であり、大切にされてきた飛行機であった。

見る影もなく焼けただれてしまった飛行機にも合掌。

そしてペットたちにも心から冥福をお祈りしたい。

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今、改めてこの事故を考えてみる。

いまだにJAL機側のボイスレコーダーが公表されていない中、客観的事実を知るすべがないことや、事故調の中間報告すらない現実に驚くばかりである。この事故調の体制は一体どういう根拠でこうなるのだろうか。その検証や報告がいまだに出てこないのは明らかにおかしい。

ましてや羽田空港は過密の一途をたどり、都内の高層マンションの真上を低空飛行しながら滑走路に向かっていく姿は、日常的に恐ろしさを感じさせる。

JALは、公共交通機関としての役目を果たせなかった追突事故の当事者であって、その自覚がない。自分たちで罪はないといいつつ、その二か月前と今月に、他の会社の飛行機をゴーアラウンドさせるほど、何度も滑走路に誤侵入していたという事実で、国土交通省に抜き打ちの立ち入り検査をされている。

昨年の十二月には整備部門会社の隠蔽で業務改善勧告まで出ている。それを隠したまま、先月、まだ四十九日もたっていない中、新社長就任記者会見を行った。

 

日航社員で、長年定年退職まで社内における事故処理や事故調査を担当してきた山本善明氏の本によれば、「社会的責任が大きい事故は必ず事故調が中間報告を行ってきた」と書いてある。

特に彼が担当した事故で印象深いものは「1982年2月9日発生日航350便福岡発羽田行」である。俗に言う「逆噴射事件」精神分裂病(当時の病名・心身症)を隠して乗務していた片桐機長が引き起こした事故であり、羽田沖に墜落して乗客乗員24名が死亡し、149名が重軽傷を負った。機長は事故直後に一人で乗客に紛れて脱出し、カーディガン姿でさっさと救命ボートに乗り、どこにもいなくなっていたことから、大問題となった事件である。その後、精神鑑定の結果不起訴となり、上司もふくめて誰も責任をとらないまま今にきている。死者は報われない事故であった。

この墜落事故で事故調は、社会的問題が大きいとし、事故調査委員会の責任として、事故発生から一週間後の2月16日に第一回中間報告を発表しているのである。

一週間後ですよ、武田委員長。今と比べて、一体これをどう説明するのでしょうか?

つまり、死者が海保のエリートであることも含めて考えれば、今回の1月2日における追突事故に関してもっと早期に第一回中間報告をすべきである。

それとも、あの事故調査委員長の武田氏の曖昧な発言通り、何か不都合な部分を隠しているのか、いまのいままで一体何をしているのか、時間だけをやり過ごしているとしか思えない。

 

事故調査はありのまま、公明正大に行うことが当然のはずである。

 

海外では、特にアメリカのNTSB(国家運輸安全委員会)は、事故調査報告会として、国会議員やパイロット組合、様々な部署や有識者、マスコミも参加して三百名ほどの規模で公聴会を開き、その全員でボイスレコーダーを聴き、さらに製造国がシュミレーターで墜落場面を再現して検証をする、といったことが今や当たり前なのである。

開かれた場での事故調査委員会なのである。

その様子はドキュメンタリー映画ハドソン川の奇跡(2009年・USエアウエイズ1549便墜落事故)」の最後の場面で出てくるので、ぜひ見てほしい。この映画は武田氏にも見て頂きたい。これが正当な方法による事故調査委員会の報告なのだという自覚をもっていただきたい。いかに日本が遅れているか、ご本人もハッとするであろう。

ちなみにこの墜落事故の場合は、事故調の見解と機長の証言が合わずに違う結論になりそうだったが、実際の飛行状況を考慮して検証した結果、パイロット側がこの公聴会によって無罪となったケースである。しかし、逆の場合も当然ある。

ここで大切なことは、公開して民意を反映し、大勢の人たちが検証を行うべきである意義の重要性である。その行為は信頼性を生む。これこそが最も大切なことなのだ。

特に国家公務員である事故調査委員は、公平で明確でなければならない。

 

世間に公にならないことをいいことに、会社にとって不都合なことを開示せず、逆に、会社に対して正直な人間を陰謀論者と呼んで、事実を捻じ曲げようとするやからがいる。これこそ、その企業は信頼関係を損なう。

こういった会社のいいなりと化した人物こそが「陰謀論者」であって、まさに世界中の敵ともいえよう。JALは報道をてなづけて、公共交通機関の役割と責任を果たさず、人々を危険にさらしているのである。

いわゆる次のような人間たちだ。

 日航123便の事故調査報告書付録に書いてある「異常外力着力点」を当たり前に  述べていることに対して、それを指摘した人間を「陰謀」と呼ぶことで自分の利益を得ようとするJAL関係者

 この人たちは、森永卓郎氏の発言や私の本が気に入らないからといって、こちらを陰謀と呼び、その結果、国民の公の利益を損ない、公文書を否定していることにつながっている。そのことを自覚しなければならない。

陰謀といえば、何も知らない無知の人たちは自分たちになびくとでも勘違いしている。しかし、それはあまりにも、一般人をバカにしていることにつながる。顧客はどんどん離れていく。そろそろ気づかなければならない。

② 逮捕された平行紀を利用していたJAL関係者や防衛省自衛隊関係者その他。

 逮捕された平は、いわば無知な出し子役であった。それに知恵をつけて、クラウドファンディングでは現役機長まで登場させて講演会を開く計画まであったという。そのテーマは「青山透子つぶし」であって、その胴元ともいえる指示役は、今や平一人に責任をなすりつけて逃げようとしているそうだ。これもまたそちらの陰謀者や警察で解明すべきことであろう。

さて、前述の山本善明氏の著作に非常に興味深いことが書いてあった。

まず山本氏が日航の数々の事故処理の裏話や実際の状況を書くにあたり、心掛けたことは

「無責任と安全軽視。事故は結局、人がつくりだす。だからこそ公共の利益にかなったものであるならば書く必要がある」

全く私と同感である。

さらに山本氏は、

「航空会社は命を預かる商売。いったん事故が起きれば人の死の原状回復は不可能。命を脅かす不安定要素を常に積極的に排除する義務がある。実務者がその義務を行わないならば、あえて公表しなければ社会的責任を果たしたとはならない

その通りだ。

山本氏のように重要で正しく指摘する者を、会社に不都合だからと逆に陰謀論者と称して茶化す。世間をだます。こういったことを平気で行う人間が、JALの社内や関係者にいる限り、社会的な責任を放棄してきた会社といえる。

事故調も公共の利益と自分たち内部の不都合を天秤にかけてはならない。

武田委員長の社会的責任は何なのか?国民への視座を忘れてはいないか?

 

この山本氏の本に対して、JALは当時「嫌がらせ」をしたそうだ。

その嫌がらせは、「この本は完全に無視してください」と内外にアピールし、書評を書いた人を突き止めて批判したり、「このような本は記事にはできない」と言わせたり・・・山本氏はJALによって様々な工作をされてきたという。ある時は、仕事であっても熱心に遺族のケアに取り組んだ結果、逆に「どうも遺族に新興宗教を吹き込んだらしい」というデマまで吹聴された。会社にとって遺族ケアは不要で適当にせよ、というのか???信じられないほどのひどさである。

あとは、お決まりの文句「家族が暴力団だから怖い人だから近づくな」とか「あの人はおかしな人」とか、いろいろ嘘八百並べて彼を窮地に追い込もうとしたのであろう。

まったく私への嫌がらせと同様だ。

JALはこういった社員(元社員)工作員を、無料航空券を手土産にして、いろいろなところに送り込んできたらしい。

はっきり言っておくが、山本氏はいわゆる私と同じ、JALの正当派であってまっとうな人間の保証付きの部類である。私は皇族フライトもしたことがある。

つまり、こんなことをいわれる筋合いは一切ない。

 

企業にとって本当に大切なことは何か。

本心から、まじめにひたむきさが顧客に伝わらなければならない。

植木会長、赤坂社長、次期鳥取社長にそれはあるのか???

あの会見からは、到底あるとは思えない。

私や森永氏に対して、陰謀と叫んで自己弁護するのではなく、またこれ以上、愚かな書き込みを続けて検索トップに出すことは広報の仕事とはいえない。そんなことは、まっとうな人間のすることではないだろう。

そうやって世間をだまして一日が終わる気分はいかがなものか。

そうやって、自分たち自らが最悪の会社を作っていることに気づかなければ、顧客を失い続けていく。ビックモーターなど不祥事会社を見ればすぐわかる。

過去も含めて日航機がらみで亡くなった死者たちは浮かばれないだろう。

オリンピック選手たちは、JALが業務改善勧告を受け、抜き打ちの立ち入り検査までされるような会社のマークをつけて戦う気になどなれるはずもない。後ろの衝立にもそんなマークが見えればツキが落ちる。世間はそんなに甘くはないのである。

 

追記

 

森永氏の死をかけた発言や私の作品に対して貶める目的の陰謀論者の悪質なものには一週間の猶予のみ与える。その後は当然のことながら特定して公表する。

それからもう一つ。

四十九日が経ったとたんに、またもや紅白鶴丸会見を行ったらしい。今度は倒産以来閉鎖されてきた貨物便の復活だそうだ。貨物をせっせと運んで儲けようとするのは勝手だが、まだ四十九日が終わっていない日に記者会見とは呆れた。本当に懲りない面々である。

 

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日航123便墜落事件の3年前の1982年に発生した逆噴射事件についての映像はこちらです。

当時、生まれる前の方々、忘却の彼方にある方々も、じっくりとご覧ください。

www2.nhk.or.jp