青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相

日航123便墜落事件の真相を追究するー歴史的裁判開始の幕開け

海上保安庁の飛行機は中型機!小型機ではない 、美談すりかえ攻撃にだまされるな!

模型トリックに騙されるな!

海上保安庁ボンバルディアDHC8型機を小型機と呼ぶメディアが多い。

日航機のA350との対比で、「小型機だから見えにくい」といった報道は、事実をゆがめていくための序章である。

海上保安庁のホームページによれば、追突されたボンバルディアの大きさは次の通りである。

MAボンバル300
・全長        25.68メートル
・全幅        27.43メートル
・全高        7.49メートル
・自重        13,054kg

MAとは、
「Medium Airplane」の略
中型飛行機(最大離陸重量2,500kgをこえ20,000kg以下のもの)

そして、日航の追突したA350の大きさは次の通りである。

・全長        66.8メートル

・全幅        64.75メートル

・全高        17.05メートル

・最大離陸重量    217t

・エンジン出力    33.7t×2

 

海保機が小さい飛行機だと勘違いしていませんか?

全長25.68メートルもある中型機なのである。

従って、日航におもねり、海保の飛行機がものすごく小さいというイメージを植え付けるような報道は止めよ。

そして皆さん、停止している海保機は、JAL機のパイロットにとって、近づけば近づくほど次第に大きく見えてくるのです!

 

NHKクローズアップ現代はJALの手柄を広報するための番組か?

40年以上も前から90秒でジャンボ機の全員の乗客を脱出させる訓練をしてきた。それゆえ、その訓練が素晴らしい、とほめるのはお門違いである。世界中の航空会社が当たり前に訓練をしてきたことを、まるで手柄を報道することで、前方不注意のミスを覆い隠そうとするがごとくの偏向報道であった。

この番組のキャスターは、ジャニーズ問題のとき、随分神妙な顔で、「二度とこういった企業におもねった報道はしません」と言っていたはずだ。

 

逆に最も評価する点は、NHKの報道部が、滑走路上に海上保安庁の飛行機が40秒も止まっていた事実を突き止めた。この功績は非常に大きい。

ストップウオッチを横に出して時間を計ったあのニュースは大変意義のあるものだった。事故調も日航も誰も発表していないことに気づき、空港カメラから見た事実を伝えた着眼点は、まさに報道の使命の実行であって、この報道は素晴らしかった。

しかし、なぜ「クローズアップ現代」で「JAL広報部長!」と言われるような、うがった報道をしたのか。これは大きな問題である。これと同様に、週刊誌も広告主の言いなりなのか、その内容はJAL広報の焼き直しで、国民の知る権利に寄与していないこともわかった。

 

40年前から540人を90秒で脱出させた訓練

さて、皆さんには40年以上も前の客室乗務員がどういった訓練をしていたのか、その一部だが「保安要員」というページをお見せする(下記参照)。特にジャンボ機の二階席はビルの4,5階に相当する。あの高さから、540人(当時最大の乗客数)を90秒以内で機外に出す訓練である。大声でお客様の背中をたたきながら降ろすシュートは長く、かなり高い位置から降りることになる。

事故機の日航516便のエアバスA350は、ノーズギアが折れた状態であったゆえ、幸いにも脱出シュートがずいぶんと低く、従ってかなり低い位置から降りることが出来た。また、後ろのシュートは少々高かったが、それでも随分と楽なシュートであった。

こういう現場からの脱出である。必要以上に客室乗務員をほめることは、私は賛成しない。何度も言うが、これで今回の事故でJALのみが免責されてはならない。

死者ゼロと全く切り離して考えなければ、再発防止にはならない。

管制官、海保のパイロット、日航と3者の責任が問われる事故である。比率は、おそらく管制官が40%、海保が35%、日航が25%であろう。日航の全くの無罪はない。

皆さん、もう一度言います。プロはプロとしての責務と責任がある。ましてや、パイロットはそのために過酷な訓練をするのです。自分たちに誇りとプライドがあるならばなおさらプロとして、見逃してはならないのです。

日本航空救難訓練室監修・昭和57年日本航空株式会社発行「新スチュワーデスの本」

上記、「地上脱出」の項目の2行目に「90秒以内で全員が脱出することを目標として行われる」と書いてある。これが当たり前なのである。

私が一番懸念することは、日航側がピンチをチャンスととらえて必要以上に「奇跡の脱出劇」と騒ぎ立てて、あらゆる落ち度を消そうとしている点である。

それに迎合するマスコミ、ジャーナリストとは名ばかりの人による批判的精神ゼロで知ったかぶりの番組、そしてJAL側の弁護団のような航空評論家たちのオンパレードである。

この一斉に傾いた報道を見ていると、なるほどこういった精神を持つ人たちが深く考えもせず、戦争へ向かう精神なのだなあと、つくづく思った。

日本航空に対して12月に業務改善勧告が出て、整備を怠ってフライトを継続させていた上司がいるような会社である。

その翌月の正月気分の最中、今度は羽田空港で大炎上した。たまたま結果的に乗客が14名のけがで死亡者ゼロであったからといって、乗客は死ぬような恐怖を味わされたのである。乗っていた子供たちもトラウマになるだろう。

それを自分たちの美談にして「ほら、客室乗務員が優秀だったからよかったじゃないの」「日航のCAは優秀だ」ばかりマスコミに言ってもらっているのである。

お客様に怖い思いをさせた航空会社としては、襟を正すことこそがプロなのである。

JAL機が炎上したのは、美談を作り出すためではない。それにすり替えるとは何事か。

 

また、日航123便のご遺族の吉備素子さんは

「あの日航123便の時と同様です。さっさと勝手に事故原因を決め、それに向かってマスコミが一斉に同じ報道を行った。当初は疑問があった人たちも口をつぐんだ。何がジャーナリストですか。何が真実を追究するですか。誰かの言いなりじゃないですか。本当にひどかった。

結局日航123便は私らもだまされて真実はあきらかにならなかった。あの時とそっくりです」とおっしゃていた。

さらに「海上保安庁機の乗員の家族、お亡くなりになったご遺族の気持ちに寄り添いたい、本当に心を痛めています。JAL美談攻撃によるマスコミの暴力を感じます」と語った。

また、専門家も要注意です。元JAL社員たちのやらせ解説にもご注意ください。

古い飛行機(ジャンボ機やDC-10、DC-8など)今はもう飛んでいない古い飛行機のパイロットたち(元機長)は、基本的な操縦技術は今のパイロットよりもずっと上ですが、このエアバスA350という最新鋭の飛行機についての知識と操縦経験はない。

飛行機自体が、例えば40年以上前のマニュアル自動車と最新のグラストップの電気自動車以上の違いがある。

私の時代はまだDC-8やDC-10も飛んでいた。そこでよく新人はコックピットに座らせてもらってランディングするという経験もさせていただいた。その時、「ジャンボ機の二階席は視界がパノラマのように広がるが、DC-10は随分窓から外が見えないなあ」と実感した。つまり、機種によってコックピットの窓の外が見えにくいかどうか、違ってくるのである。

それほどの違いを知らずして語っていることに元機長たち、ご本人たちも、周りも気づいていない。

いいですか、皆さん、このエアバスA350は最新鋭機です。

コックピットからの視界は昔とは比べものいならないほど開けています。さらに昔の飛行機(ジャンボ機等)のエンジンよりも、このエアバスの最新鋭エンジンのほうが格段にパワーがある、という事にも気づいていますか。

従って、直前でゴーアラウンド出来ない、というのは古い飛行機の話。

今はギリギリおそらく30秒もあれば7割のパワー(フルパワーも必要なし)で上がっていける、つまり40秒前に視認してその後ゴーアラウンドは可能な飛行機なのです。

「客室乗務員はすごかった美談」「奇跡の脱出」こういった言葉を発する番組や、知ったかぶりに話す昔の(日航123便を隠蔽した時代)の人のキャスターには嘘と裏がある。無知でもある。

くれぐれも世間は騙されないようにご注意ください。