青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相

日航123便墜落事件の真相を追究するー歴史的裁判開始の幕開け

2019年 新たな時代へ 青山透子

2019年 新たな時代へむけて

今年は元号も変わる節目の年。次世代へ引き継ぐにあたり、私たち一人ひとりが清新な気を持ち、旧来とは異なる価値観と本物のプロ意識が芽生える年とすることを心掛けたい。

 昨年末に飛び込んできたニュースは、日本航空の客室乗務員がトイレの中でお客様に提供するシャンパンを自分が勝手に飲み、酒気帯び乗務を行っていたという、書くのも恥ずかしいような事件であった。さらに年頭には全日空パイロットが酒飲みチェックにひっかかり、数便に遅れが出た、ということである。一体この航空業界に何が起きているのだろうか。例えば道路上で酒気帯び運転で逮捕されたとき、「規則の何時間前に飲んだから大丈夫です。その時間以降は飲んでいませんから逮捕しないでください」という言い訳などきかない。従って規定時間内云々は通用しない。副操縦士との口裏合わせで虚偽の申告だったということもあり、益々その目的と対応が今問われている。

パイロットという運転手に引き続き、客室乗務員も酒酔いでは、エマージェンシー発生時にどうやって仕事をするのか。こういうような人達が後輩で、それがトイレでシャンパンを飲み、フラフラとした状態で仕事をしていたのであれば、日航123便で亡くなった先輩方は怒り心頭だろう。

中には、民放テレビのコメンテーターで「昔はチェックなどなかった、飲み(コミ)ニュケーションが必要、海外ではキャプテンに誘われて困った・・」などというお門違いで能天気なコメントをなさっている元パイロット、元チーフ、元CA(紺色のワンピースに変なスカーフを首に巻いていたらしい)もいたらしいが、茶化して済む問題ではない。こういう人たちは、自分のプロ意識の欠落を堂々とメディアで語ること自体恥ずかしいのだと気づいているだろうか。そういう言い訳もご自身を貶めていることにいい加減認識されてはどうか。食い口優先(あえて下品にこう書かせて頂く)の呆れた人達によって、問題の所在がゆがめられていることに私たちは気付かなければならない。なお、この元パイロットも元チーフも私の本を貶める批判をするお仲間たちのようである。やはりその程度の人達だと認識を持った。

 さて新年にあたり、一つ皆さんにお伝えしておきたいことがある。

 読者の皆さんからのお手紙の中に「日航関係者で、日航123便の墜落の事故原因は違うと語っていた佐宗〇○という人は講演中に毒入りの水を飲んで亡くなったので、青山さんも気を付けて下さい」と書かれたものがあり、そのブログ内容を信じている人が結構いることがわかった。そこで、毒入り水を飲んで亡くなったのが本当かどうか、私は関係者にインタビューをして詳細に調査をしてみた。

まず、日航関係者の間では「佐宗さんはおかしいことをいう変な人」という認識があったが、彼自身は東大法学部出身で事故時は日航開発出向、その後経営企画室と本社に戻っており、在職中から講演活動やブログを行っていたらしい。個人的な思想はともかく、私が気になったことは経営企画室、という点(誰のために経営を企画しているのか)、そして毒を飲んで本当に死んだのか、という点、葬式が8月12日、という点である。

もしかすると「事故原因を追及すれば怖い人が来る、恐ろしい目に遭遇する」という一種の脅しかもしれないと思ったからだ。それは非常に迷惑なことであり、次世代に伝えるわけにはいかない。これはブログでご本人が何等かの意図をもって書いたものかもしれないが(他人を装い、書いた可能性もある)、それが本当かどうかは確かめる必要がある。今、生きていらっしゃればご本人に確認をしたのだが、現在は亡くなっている。

その結果、わかったことは、これは全くのデマということである。

まず彼の近隣に住んでいた小学校、中学校の同級生、実際にお葬式に参列した人へ確認したところ、亡くなった年は退職後の数年後で、つい最近奥様が引っ越されてお家は売却されていたが、ブログで死亡と書かれた年と亡くなった年は全く異なった。その死因も毒で倒れたのではなく、葬式の日時も違った。(詳細は個人情報ゆえここまで)。つまり彼が講演で毒を飲んで亡くなった、というのは全くの作り話であった。

しかしながら、ここで明らかになったことは、ネットというものはこうやって嘘を広め、誰も調査をせず、簡単に人をだますものと明確にわかった事であった。

もし今でもこれを信じ、それを転用している方がいらしたら、即、訂正削除したほうがよい。ご自身が知らずに書いてしまった方もいると思うが、信憑性を疑われてしまうから要注意である。

 同じように、メディアの上層部の中で、この事件を追及させないように何の根拠もないデマをわざと流している人がいることもわかった。

ご遺族が最も望んでいた相模湾海底捜索をしない理由がなんと「事故調査報告書と異なる原因となるものが出てきては困る」という、武田峻事故調査委員長(当時)の言葉を聞いて私は驚いた。実は2015年に放送された相模湾の海底物発見のニュース直後に、私の知人のメディア関係者に「報道特集を企画して、直ちに引き上げてはどうか」と話をしたところ、「海底で発見したものはたいして重要じゃないらしい、あれ以上探して、引き上げても無駄だ」と言われたからである。そこで先日、もう一度その人にあの時の情報は一体誰からのものなのか、と聞くと「〇○デスク以上、上層部からのもの」という答えであった。海底の学術調査の結果でそういう結論に達したのだと思い込んでいた私は、実際はデスク以上の人によるなんの根拠もない話だったのかと愕然とした。

こうやって、メディア上層部の人の言葉を鵜呑みにしている人達がいること、なにも検証していない嘘を部下や外部に伝え、遺族が望む方向とは異なる逆デマを流している人がいる、ということが明らかになった。

 こういうふうに、何を守りたいのかわからない(自分の立場や地位だけなのか)情けない人達が多い。何処に大義があるのか聞いてみたい。実はこのほかにも、後から気づくとおかしな対応はたくさんあり、ご遺族も大変遺憾だということだった。

 

よく勉学もせずただ他人の学歴を妬み、詳しい調査もせず情報を垂れ流し、自分のおかれた立場だけで語る人がいるとすれば、私たちはそれを正す確かな目を持ち、何が嘘で何が正しいのか見極める目を持たなければならない。そのための分野を超えた勉学や研究、調査は不可欠だ。そして、この事件を明らかにすることこそが、未来に新たな風を吹き込む。そう信じていきたい。

曖昧なネット情報に流されることなく、何等かの指示を受けた悪意を持って書き込む人に騙されることなく、正面から堂々と議論してほしいと心から願う。

当時を知る関係者も「自分がもしあの飛行機に乗っていたら」という共感力を持ってほしい。ご遺族には時間がないのである。この問題を避け、異なる原因について、再調査を批判するような人は大変迷惑である。また、事故原因が拙著の内容だと気に入らない元チーフのようにテレビに出たいだけ、という報道関係者に媚びた人も困るし、組織がらみや上からの指示に従わざるを得ないという人も困る。

動物のエミューではないが「頭隠して尻かくさず」、誰がそうやって操作しているのか、ご本人がいくらカモフラージュしても、後ろからとっくに〇○が見えているのである。他人に媚びて地位や利益を得ても何の満足度も上がるまい。そんな姿を誰かはしっかりと見ているものだ。

私たちがやるべきことは職務(上司ではない)に忠実にプロ意識をもって仕事をすることである。もっと自分自身に良い意味でのプライドを持った生き方をしてはどうだろうか。

 

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。