ー憲法記念日に思うー
国会議員は、一部の利益団体のためだけや、自民党に政治献金をする企業や団体のためだけに発言してはならないのは当たり前だ。さらに、参議院選挙の前、自分の票田のためだけに動くのは言語道断である。
国会議員は、常に国民の自由を守り、国民全体を考えて、表現の自由や出版の自由を守る側の人間である。公僕として、公務員でありながらそれを全く理解していないのか、理解したくないのか、どこかの独裁者気どりなのか、まるで本を焼く勢いで、片手に拙著を持ち、「これを取り締まれ!文科省はどうにかしている!」という発言をした国会議員がいた。こういった議員の存在は到底承服できない。これは検閲であり、民主主義どころか憲法も理解していないことになる。
さらに、出版社にまで電話をかけてくるとなれば、それは悪質な嫌がらせの段階となるり、これは、権力を握った側による陰湿なイジメである。
さて、産経新聞のウェブサイトが、昨日、私の短いコメントを掲載した。ただし、紙面には後日、私への取材の後にまとめて出す、という。
私は一方的に期限を切られ、反論の時間も何もかも与えられずに誹謗中傷に匹敵する記事を書かれたため、産経新聞に対し、公平かつ客観的に同規模で紙面を割いてもらうよう要求した。それが実現するかどうか、皆さん、ご注目ください。
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故森永卓郎氏を筆頭として、多くの良識ある皆様に書評を書いて頂いた「日航123便墜落の新事実ー目撃証言から真相に迫る」は、心ある方々に広く読まれ、今もなおロングセラーとして支持していただいている。それは佐藤議員のような穿った見方をするのではなく、子どもたちの正直な目撃情報や、一生懸命現場で働く誠実な自衛隊員、一般市民の声なき声を拾い、公文書や遺品、遺物への科学的調査結果もすべて公表し、論文として書いたからである。
しかしながら、それを見たくない人たちが、まるでイジメのように、私個人を攻撃し続けてきた。今までは影の存在であったが、それが誰であったのか、今ここでようやく姿を現したことは、ある意味でよかったと思う。イジメの正体が可視化されたともいえる。
また、イジメは、それを行う本人のみならず、見て見ぬふりをする人たちも同罪である。
憲法学者であれば、当然、今回の国会議員の暴言は由々しき事態だと断罪すべきであり、作家であれば、もし自分だったらと考えて、検閲に匹敵する佐藤議員の行為をとがめる側である。新聞ならば、あのような記事をほっておくことはなく検証すべきである。それぞれが自分だったらと考え、老いたジャーナリストは、老害とならぬよう若いジャーナリストを育てる意味でも、まっとうな行動を起こす時だと私は考える。それがないならば、イジメを見て見ぬふりすることを良しとし、それを改めようとせず、自己保身のために永遠と見ないフリを続けていく国民性であると言われても仕方があるまい。これでは日本はいつまで経っても後進国のままであり、学校や職場におけるいじめ問題と同じである。これでよいのか?いいはずはない。
英国人遺族のスーザンさんからは、「青山氏が研究者として書いている内容を抑圧する国会議員の行為は、知的レベルを否定する行為であって、研究者への抑圧である。自由な研究や発言を妨げる行為をする国会議員がいるとは呆れた。これは英国では考えられない、あってはならない」という怒りとともに、私への最大の支持のメールが届いた。英国人はさすがだと思った。視点が違う。そして行動も早い。
この最後に、彼女から産経新聞社へ送付した抗議文も転記する。
他の一般の大勢の皆さんからも、「実際に御巣鷹の尾根に行ってみれば、やはり小田周二氏の墓標を勝手に撮影して拡大して、さも第三者が変なものを立てたように言ったことがわかった。フェイク発言は佐藤議員のほうだ」という声も多数届いた。
以下、ご遺族吉備素子さんの声を掲載する。
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遺族・吉備素子から青山さんの読者の皆様へ
佐藤正久議員は、国会議員としての地位と立場を利用し、わざわざ参議院選挙を前にして、4月10日、国会の委員会で、私の裁判の論拠となったうちの一つの青山透子さんの著作を「フェイク」と言い、「こんな本を学校図書館選定にすることは間違い」と、愚弄しました。これは明らかに青山さんのみならず、一緒に裁判を闘ってきた私への侮辱でもあります。
そして、さも、青山さんの本が原因だと言わんばかりに、御巣鷹にある何らやの慰霊碑をからめて話をしました。全く関係のないことです。そこでさっそく、上野村に確認をしたところ、「そのような石碑はない」とわかりました。それどころか、遺族の小田周二氏が建てた小さな墓標でした。
しかも、小田さんが自分の本に書いていることを引用したものであることがわかりました。遺族自身の仮説を自分の子どもたちの墓標に捧げていたのです。青山さんのせいではありません。つまり佐藤議員は、さも第三者の変な石碑があるように発言しましたが、それは遺族が立てたものであって、青山さんのせいでもなんでもないのです。
佐藤議員は、遺族が立てたと知りつつ、それを隠して言ったのです。遺族が立てたものだと言わず、青山さんを貶めるだけに、私の裁判の協力者を貶めるために、フェイクと言ったのです。私はその国会議員の権限を振りかざした、横暴な態度と卑怯なふるまいに対し、断固抗議をしています。
佐藤議員本人にも手紙を送付しました。読んでいるかどうか、破り捨てているかどうかはわかりませんが。
遺族の小田周二さんは、自分の幼い娘、息子、そして妹、甥、姪の5人もの親族を、あの日航123便で突然失ったのです。この絶望感と深い傷口に塩を塗ったのが、なんと国会議員なのです。
なぜ報道各局は、佐藤議員の言動を追及しないのですか。
それに加えて、この墓標は2023年に立てたものであり、今、このタイミングでの発言は明らかにおかしく、さらに4月下旬まで上野村は閉山中です。閉山中の山には、主として日航の整備担当者しか山に入れません。
つまり、日航関係者が写真を撮り、わざと佐藤議員がやらせをしたとわかりました。
これに異論があるのならば、佐藤議員、堂々と私に会ってください。小田さんに会ってください。スーザンさんに会ってください。日航から資金援助をしてもらっている組織の人間の声ばかりではなく、本物の遺族の本当の疑問を聞いてください。国会議員を名乗る以上、これは当たり前のことです。
そうでなければ、あなたのような人は国会議員の資格はありません。
私は、屍を乗り越えて生きてきた戦争体験者です。日本軍の非情さや戦争の悲惨さを、身をもって体験してきました。だからこそ、あらゆることに平和を願っています。
この日本は民主主義国家ですから、いろいろな説があるのが当たり前です。多様性があってしかるべきです。
それに対し、一方的に国会議員が本を片手に、自分の支持母体の代弁者と化し、参議院選挙前の今の時期に、国会を使い、産経新聞を使い、さらに出版物の検閲をする、文科省に権力をもって要請するような非常識な発言は、私ら国民にとって害となり、不要です。
私は遺族として、佐藤議員、そして産経新聞を断じて許すことは出来ません。
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英国人遺族のスーザンさんが、産経新聞に抗議文を送付しました。
My name is Susanne Bayly-Yukawa. I am the widowed partner of Akihisa YUKAWA, who lost his life in the crash of Japan Airlines Flight 123.
I am writing on behalf of the British bereaved families to formally raise a complaint regarding the article by Shinpei Okuhara, which amplified statements made by politician Masahisa Satō.
It is unacceptable that Mr. Satō is using his political platform to target Tohko Aoyama, a researcher who has devoted years to uncovering the truth about the crash. His remarks also insult the dignity of the bereaved families, who seek only transparency and deserve respect.
The article in question contains false claims regarding the memorial at the crash site. This not only dishonours the memory of the victims, but misleads the public. It is deeply upsetting to the bereaved and does not meet the standard of ethical journalism.
We are formally requesting a correction based on facts. If this complaint is not given the serious attention it deserves, I will raise the matter with my Member of Parliament and request that it be brought to the attention of the UK Foreign Office.
As we approach the 40th anniversary of this tragedy, we will not accept this kind of distortion or disrespect.
Thank you for your urgent attention to this matter.
Sincerely,
Susanne Bayly-Yukawa
大勢の読者の皆様の支持と、小田さん、吉備さん、スーザンさんの権力への闘いに対し、支持していただき、心から感謝申し上げます。