最初に、判決日決定のお知らせです。
日航123便墜落の真相を明らかにする会のホームページ
でお知らせしていますが、日航123便情報開示請求訴訟の判決日が決定しました。
令和4年(2022年)10月13日(木)午前11時開廷
場所:東京地方裁判所806号法廷
日本初の国内運送約款に基づく情報開示請求裁判の判決です。
私たち飛行機を利用する一般人にも十分通じる裁判です。
お時間のある方は、ぜひ傍聴してください。そして、人として何が正しいのかについて、まっとうな判決が出ることを願いましょう。詳細は、明らかにする会のホームページをご覧ください。
さて、日本航空再建にご尽力された稲盛和夫氏が8月24日にご逝去されました。ご冥福をお祈り申し上げます。
稲盛氏は、「人間として何が正しいか」を判断基準に、「人として当然、持つべき根源的な倫理観や道徳観、それに社会的規範にしたがって誰に対しても恥じることのない公正明大な経営や組織運営を行っていく重要性を説いた」とのことでした。
これは当然、再建を果たした日本航空(JAL)の指針であるべきです。果たして今のJAL経営者に、それがあるでしょうか。
今回、8月25日に行われた郵便事故による口頭弁論期日再開において、【シリーズ人間ー日航123便墜落事故遺族・吉備素子さんー御巣鷹山から37年 夫に誓う「真相究明」(女性自身8月16日号)8月2日発売】の特集記事が証拠物として裁判所に提出され、採用されました。吉備さんの夫への愛情と墜落原因への多くの疑問、事故調査別冊に書かれていた「異常外力着力点」からの垂直尾翼の崩壊図、さらに、日航から詳細な墜落原因の説明が全くなかったという事実が書かれていました。
稲盛さんは、亡くなる直前の8月2日に出たこの記事をきっとお読みになったことでしょう。そして、ご自身が尽力されたこの会社は、人として間違っている、と思われたことでしょう。
今、あの世から吉備素子さんを応援していることと思います。
なぜならば、会社である以前に、人として、なすべきことをなしていないJALだったということを、改めて知ったからです。
37年間、遺族に十分な墜落原因の説明もしなかったどころか、JALは被告なのですから、原告の遺族に対して妨害をしてきたことになります。今回も訴訟妨害や営業妨害まで行い、ネット上に社員たちに書き込みをさせて、誤情報への誘導や事実誤認をさせていたとすれば大問題です。(前回の書き込みは即日消えましたが、また名前を変えて出てくる可能性があります。引き続き注視を願います)。
人として正しい判断を下す、それが裁判です。
自分の出世欲とか、企業の保身を優先し、社会的影響ばかりを理由に、自分たちの言い訳を優先することなく、裁判官もその目が曇ることなく、正しく判断を行うことを願います。
今年も、上野村では遺族ぬきの慰霊祭が行われ、上野村の記念館では、「小さな目はみた」の文集を隠し、日航安全啓発センターでも「小さな目はみた」を書庫に収納して、一般人の目に触れさせないようにしていました。遺族提供の写真で「拡大するとオレンジ色になる写真」は展示せずに取り除いています。これらの隠蔽工作は、まるで、あったことをなかったことにする、どこかの国同様です。
日本航空と国土交通省は、同床異夢で結託することなく、「人として正しくない自分たち」を見つめなおして頂きたい、そう稲盛氏は語っていると思います。
合掌