
皆さん、私の子ども二人、甥と姪の楽しそうな顔をみていただきたい。楽しい夏休みのディズニーランドで遊んだ後、大阪へ帰る時、日航123便に乗り込む寸前の写真である。
そして同じ飛行機には、48名の子どもたちがいた。彼ら、彼女らの夢を誰が打ち砕いたのか、誰が未来を奪ったのか、深く考えてほしい。


私が青山透子氏に手紙を書いたのは10年ほど前、青山氏の著作に私が共感を得たからである。そのあと本がベストセラーとなったが、その火消をする役割の、その直後に出た元パイロットの著作があまりにもひどく見るに堪えないものであったので、私は応援のために青山氏に手紙を書いた。
それから今まで、遺族としても事故原因を究明する同志としても胸の内を話す機会があり、非公開の講演会や学生の皆さんの前で話すことが出来たのは有難いことであった。そういういきさつは、一切ネットには書かないことも徹底してもらった。なぜならば、吉備さんも言っていたように、必ず協力者を妨害(裏で)してくるからである。W大学での講演会の後も、そういう輩がいて、親身になってくれていた教授を懐柔するやら、教授の友人が突然出てきて青山さんの悪口のデマを言いふらすやら、嘘つきが出ていた。ああこれだ、まただ、と思ったこともあり、今思えば、すべて日航や中曽根氏と昵懇の某テレビ局の嫌がらせであったのだろう。
見ての通り、青山氏や山本善明氏(「日本航空事故処理担当(講談社)」のように、真面目に原因を指摘する元社員に対し、これもまた特定の元日航社員が攻撃してくるのである。日航社員による内部告発へのバッシングには、同じ日航社員をあてがう、この露骨な嫌がらせの状況は、ネットで明確になったであろう。
元自衛隊員(幕僚長というトップ)が、自分の部下を引っ張り出し、目撃者の自衛隊員を引っ張り出し、これも強要して嫌がらせをする、追い詰める、これらはネット動画で明確になった通りである。金稼ぎの垂れ流しの違法動画は即刻退場していただきたい。目障りである。
自衛隊には、元自衛隊員をあてがう。これでは内部告発どころか、不透明な組織であって、軍隊組織は隠蔽が基本だから、アホな政治家もだまされやすい。というか、自衛隊を賛美していれば票になりやすい。遺族として言わせてもらうが、熊本一区出身の木原稔官房長官も、元日航社員ゆえ、官房機密費を私用や隠蔽で使わぬよう国民は監視すべきだ。
つまり、これらの裏にいるのは不都合なことが明らかになると困る企業であり、組織であり、国(関係した官僚や政治家)であることも、今年は明らかになった。私はこういった企業に対しての「企業罰」を長年研究して訴えてきた。企業や組織であれば、なんでも許されるというのが間違いである。
今年の産経新聞の非常識極まりない記事については、青山さんと弁護団の弁護士さんと一緒に話をした。その際、私が、無断で青山氏の著作の中から借用した部分についてもお詫びした。
89歳の超高齢の私に出来ることは、皆さんに周知することしかないと思い、今年、青山さんの本の後に「奪われた未来(文芸社)」を出版した。謝辞には、青山氏、森永氏への感謝も入れた。
皆さんもわかる通り、自衛隊らは必ず士気を高めるとして敵対関係を作り、攻撃をする。この方法は、まさに軍隊のやり口でネットでの攻撃も同じである。だから犯人は誰なのかすぐにわかる。
私の墓標を無許可で新聞やネットに掲載して文句をいう、それが誰が言っているのか、考えてほしい。
今年1月頃、集団で覆面で私の墓標をやり玉に挙げた人間は誰か。
その後、青山氏の本を片手に国会で、「この本のせいでこんな墓標が建った」と言った佐藤正久元国会議員と中谷防衛大臣(当時)は、私の本心を確認もせずに、デマを言った。それはなぜか。
しかもあの産経新聞が(政治部の記者が)それを私に取材もせずに無断で記事にした。このフジ産経グループは、企業体質がこんな程度で、全く懲りていないらしい。記者が出版社に押し入ったというが、その程度の記者だ。
恐らく、遺族の名前を出すと世論がついてこないと思って、元日航社員の青山さんのせいにしたのだろうが、遺族として断固抗議をする。
誰の関与も受けず、自分で出した結論であり、仮説である。
青山氏は米軍か自衛隊かは明言せずに書いておられた。異常外力をもたらした結果、遺体の状況や救助の意図的な遅れを指摘してきた。日航内部では米軍説が通説だったようである。私は、日本で起きた事件であって、救助の遅れも米軍のせいにするのではなく、自衛隊が関与している可能性を論じてきたのである。戦争体験者として当然の発想である。
産経への反論記事を青山氏が出すのは当然だ。しかし産経の大阪版には掲載していない。それはなぜか。
吉備さんが抗議してくれたが、それでも関西版には出さなかった。
誰かが指揮をとって順番にやらせていたこともわかってきた。
まさに企業罰が必要である。
海外の協力者のクリストファーフッド氏に対しても、外務省や文科省の役人が大学を通じて何等かの圧力をかけたこともわかってきた。組織罰が必要である。
世の中には、やっていいことと悪いことがある。
この事件については、企業や組織が、集団で個人攻撃をしてくるのである。
木原稔官房長官は、その地位を利用して陰でコソコソせずに、私と吉備さんと面談していただきたい。
小田周二





