青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相

日航123便墜落事件の真相ー青山本は真実を語り続ける

5人の命を奪われた遺族が語る真実

www.bungeisha.co.j

日航123便墜落事件によって、自分の息子と娘、甥、姪、義理の妹の5人の親族の命が奪われた。その遺族、小田周二氏の執念ともいえる「奪われた未来ー日航123便墜落事件から40年、遺族としての結論(文芸社)」が出版された。

この本は、1985年8月12日の夕刻から日常生活が一変し、突然、地獄に落ちたような苦しみと慟哭を味わった小田氏による渾身の作品である。

特に、想像を絶する経験をさせられた小田氏の体験を記した「はじめに」は、遺族としての苦痛のみならず、様々な出来事に驚愕し、慟哭し、悪夢の中で絶望の淵をさまよう様子が痛々しく伝わってきた。突然目の前に起きた信じたくない現実が覆いかぶさる。また当時の日航の無情な遺族対応も伝わってくる。日航は遺族たちに補償金を提示するが、最初に葬式にと神妙な面持ちで出してきた見舞金も、結果的には補償金から差し引かれていたという事実や、そのうち、何もかもがよくわからぬままケースクローズさせられた実情がそこにあった。事故原因については、日航から何も説明がなかった。日航の当時の遺族への対応は、こうやって都合よく行われてきたのだ。そのうえ、不起訴となって事故調がいう事故原因もあやふやなままであったのだ。この40年間、何も解明されていなかった。これでいいはずはない。ぜひご一読ください。

*****************

「軍隊はまず隠蔽することから始まる」

その昔、自衛隊関係者から聞いた言葉だと教えてもらった。ミスは隠す、そして隠蔽こそが軍隊におけるもっとも必要不可欠なインテリジェンス(軍の諜報言葉)であるそうだ。そう考えると、小田氏や吉備氏、そして私たちのような再調査を訴える人間がいままで被ってきた嫌がらせが、すべて納得がいくものとなる。特に、森永卓郎氏がご逝去された今年の1月以降、次々といろいろなことが私たちを襲ってきた。

2月頃に、小田氏の墓標に関して覆面の人物数人がユーチューブ動画で、墓標の内容が気に入らないとして雑談した。その内容は明らかに悪意をもって遺族の小田氏や死亡させられた5人の墓を誹謗中傷していた。そのうえ無断で小田氏の墓の写真をアップした。その一味の女性のブログにも無断で写真を掲載しているそうだが、これらはすべて違法行為である。

同時に、私のところに岡部元幕僚長らから公開質問状が届いた。私は代理人弁護士を通じて、一方的な質問や誹謗中傷に答える義務はないとして彼らの動画の削除を要請した。なお、その質問の内容があまりにも稚拙で恣意的だったので、私の読者が代わりに答えてくれたものを「明らかにする会HP」にアップした。

3月には、私を誹謗中傷をしていた人物から言いがかりをつけられたが、東京地裁でその相手が却下されて当方が勝って解決した。その際、驚くべき事実も判明した。

4月上旬のまだ御巣鷹の尾根が閉鎖中にもかかわらず、突然元国会議員(落選)の佐藤正久氏が、拙著を手に取り暴言を吐いた。

5月1日に産経新聞が元自衛隊員らの発言や言い分を、何の裏どりもせず、検証もせずに記事にした。ちなみに彼らの言い分は裁判では何の証拠にもならない。

つまり、警察ドラマでもわかるように、犯人が自分のアリバイを主張したところで、その客観的な裏付け(防衛庁公文書や航海日誌(フランス軍の事例のように、破り捨てていないもの)利害関係のない企業や第三者による複数証言等がなければ単なる言い訳にしかすぎず、裁判ではまったく話にならない。ましてや、日航にいた人間が、例えば日航マフィア(日航の裏組織の名称、これについては2024年8月6日の当ブログを参照のこと)がいくら日航をかばって私を個人攻撃して発言したところで、往生際がわるいだけである。

6月には関西読売テレビの「そこまで言って委員会」から、拙著を取り上げたいという要望が届いた。吉備素子氏が、この番組はこちら側を陰謀扱いするのではないかと危惧した。確かに、コメンテーターの顔ぶれを見ても、到底こちら側よりも正確な情報を持っているとは思えず、放送倫理委員会に抗議している「ザ・世界仰天ニュース」と同様ではないかと思われたため、きっぱりとお断りした。その番組内容は一部変更された。特に読売系や日テレ、産経系列は、私たちを「陰謀論者」とレッテル張りしようとしたことは容易に想像できた。

過去においても、私が最も信頼していた大学教授が、いきなり手のひらを返して私の悪口を言い始めたことがあった。「なぜなのだろう」と疑問を持ったが、実は、その教授の昔の親友と称される人物が何十年かぶりに教授にコンタクトを取ってきたことがわかった。そしてその後、その親友は読売テレビで仕事を得た。

こういうことがいままで多数あった。しかしながら、あの時はさすがに私も本当に嫌気がさしたのであった。

また以前、私に取材をした朝日新聞記者が、自分の父親がJALだといい、私が持つすべての資料を共有したいと言ってきたこともあった。そして一緒に群馬に行く予定が、たまたま時間が合わずにお流れになった。ところが後から「これは善意を装ったスパイ行為の可能性が高い」と、元外務省の方からアドバイスをされた。この事件以来、新聞記者も信頼できないと悟ったのである。

これらはすべて人の善意を無にする行為であった。

7月には、犯罪抑止の観点や被害者感情を酌み、社会的意義があることに対して再び言いがかりをつけられたが、これも相手が却下された。当然である。

また、西日本新聞から朝日新聞に転職した野間記者(拙著の「JAL裁判、269ページから参照のこと」から、以前と同じように取材の申し込みがあったが、今度はこちらが応じると言っているのに、私の新刊本が出版されたら立ち消えとなった。おそらく新刊本で朝日新聞の記事の矛盾について詳細に書いているからであろう。逆に私はこの点につき、朝日の記者に質問するのにちょうどよいと思っていたのだが……。

このように毎月の出来事をみても、恐らくJAL防衛省関係者の中に、私たちを貶めようとする人間がいて、その人間が指揮をとってきたのであろうことは容易に推測できる。実行するのは反社か危機管理という名前の下で企業から請け負った隠蔽対策コンサル会社であろう。こうやって金を使い、真実を封じ込めようとする人間の魂胆は見え見えである。いずれも計画的犯行であることが後からわかってくる。ネットでの暴言者も同様であろう。

これ以上、無駄なことは止めて、静かに8月12日を迎えることこそが、521人の魂と愛犬一匹への供養となる。彼らの無念を背負って戦い続けてきた吉備素子氏や小田周二氏のように墜落原因に疑問を持ち続けている遺族を、私は研究者として誠実に支えてきた。

40年にして、いまだに「なぜ自分は死ななければならなかったのか」と天空で叫ぶ声が聞こえる。その答えが出てこない限り、人生を強制終了させられた人たちは浮かばれない。そう訴えているのが、小田氏のこの新刊本「奪われた未来」である。