青山透子公式サイト日航123便墜落の真相

1985年に起きた日航123便墜落事故を、当時日本航空スチュワーデスとして勤務していた著者・青山透子が、事故の真相を追い求めて綴ったノンフィクション

JAL裁判に思う~故立花隆氏からのメッセージ 青山透子

ついこの間、「週刊読書人」という長年続いている情報誌への原稿依頼があった。読者へのメッセージを著者自らが書く、というものであった。下記がその記事である。

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ちょうどその頃、2021年4月30日に永眠された立花隆氏の妹さんから、立花先生の遺作「立花隆ー最後に語り伝えたいこと(中央公論新社)」が届いた。私は、その偶然に驚いた。なんと、この「週刊読書人」は橘経雄氏、つまり立花隆氏(本名は橘の字)のお父様が生前47年間にわたって継続して発行し続けたものであったからである。同じく届いた「立花隆ー長崎を語る(長崎文献社)」の立花隆の家族史の中にそれが書かれていた。

何か見えないものでつながった、そんな気がした。

さらに数年前、私は橘龍子氏(立花先生のお母様)がお亡くなりになった時、学友たちと共にお別れ会に出席した。その時初めて、立花先生のご両親が熱心なクリスチャンだと知った。そして形見分けにお母様の愛読書、幸福論(ヒルティ著)を頂いた記憶がある。久しぶりにその幸福論のページをめくった。ところどころ、鉛筆で線が引いてある。きっと立花先生のお母様が熱心に読んだ形跡だろう。そして、特別な丸印がついてく箇所を読んで、驚いた。それは次の下りである。

「第一に必要なことは、自分の意志なしに一般の潮流に押し流されることなく、むしろこれに対抗して、あくまでも自由人として、生活しようという決心であって、仕事にせよ、享楽にせよ、決してその奴隷となってはならないのである」

特に強調した部分に線が引かれていたのである。

この心意気こそが、立花隆を育てたのだろうと思った。

会社人間という言葉は古いが、いつまで経っても組織に迎合して奴隷となり、自分の意志なしに、生きている人間がなんと多いことか。特に日本航空はこの裁判で、一体何をしているのか、誰の奴隷なのか、わかっているのだろうか。

潮流に対抗するのは自由人として生きる決心である。この文章に、人間として恥じない生き方が重要だと強く感じ入った次第である。

そして、私は、立花氏の遺作の帯に書かれている「負け続けてもいい。自分の意思を持ち続けろ!」に、またもや強く励まされた気がしたのである。

立花隆文藝春秋に勤めたのち、フリーライターやバー経営を経て、「田中角栄研究」を世に出し、一躍有名となった。その後「ロッキード裁判とその時代」において、法廷で見た様々な人間模様や、この裁判の進捗状況、そこに至るまでの事実に基づく克明な裁判記録を後世に残した。これでもか、と驚くほど詳細に書かれたこれらの作品は、私がお手本としてきた研究者的視点と、事実の記録に徹する気迫や執念を感じた。

このロッキード裁判に対して、田中角栄好きの世論が立花隆氏をバッシングし、文藝春秋社の雑誌、『諸君!』が「ロッキード裁判批判キャンペーン」を繰り広げていることを立花氏は知った。立花氏の古巣が企画したその内容のデタラメさに腹が立ち、このような事実に基づかない妄想や空想で築いた裁判への曲解した批判に対して、反論を書いた作品が「ロッキード裁判批判を斬る」である。

立花氏は、このバカなやつらに反論をしなければ、後世に間違った歴史が残ると憤慨し、くだらない挑発には乗らないとしながらも、批判者との対談企画に引っ張り出された。それはまさに、「立花隆を引っ張り出して袋叩きにする」為の企画だったのである。権威ある人が書いたものは正しい、という価値観を前面に出して、矛盾があってもよしとする、自己都合で勝手にごり押ししてくるバカ者評論家と対峙しての討論会は、不毛であった。「対談なんかするんじゃなかった。やられた!」と思いきや、そこから立花氏は次々と事実を武器に反論していった。それがこの本である。

これを読んで、私は大笑いしながら、またもや励まされたのである。

いつの時代も隠蔽者たちは、同じことをするもんだ、と思った。それは、この日航123便の真相を究明する人に対して、ありもしないことを並べ立てて批判する人間の言葉と同様であった。例えば、「立花隆は素人だ」、「仮にも一国の総理大臣を訴えるとは、国益に反することであり、アカだ」、「権威者の書いたものは正しく、立花隆が書いたものはくだらない」「立花隆の英語の解釈はおかしい」、「彼は正義をひけらかす青年将校気取りだ」等々。本当に笑ってしまうほど、類似性がある。それに対して、事実を無視する歴史偽造者たちへ、と立花隆は反論を繰り広げた。そして、このやりとりから、誰が見ても立花氏の主張が、客観的でレベルが高いと思ったのである。

時代は変わっても、隠したい人たちや、かれらと同床異夢で、やましいお金を手にした人たちは、こうやって真実から目をそらし続けて、勝手な解釈でいつまでも嘘を言い続けるのだなあ、とつくづく思った。

さて、日航123便においては、矛盾だらけの事故調査報告書、これはパイロットたちの乗員組合が否定するほどである。さらに賢い中学生でも分かるほど、都合勝手な内容で書かれた報告書である。それをわかっていながら、権威ある人がお墨付きを与え、さも正しいと錯覚させる方法は、国民をバカにしている。

立花氏が、私の著作を週刊現代が取り上げてくれた際、乗客が撮影した窓の外に写る黒点が拡大すればオレンジ色になる写真を、カラーで掲載させよと強く言ってくれたことを思い出す。残念ながらそれは白黒での掲載だった。立花氏は真剣にこの問題を考えてくれた。

その心意気と立花氏の言葉を受け継ぐ人は、いまやマスコミ関係者には見当たらない。先生とつながりがあった人すら、戦争のことは取り上げられても、日航123便については、取り上げる気は全くないらしい。こういった、重大な問題を避ける姿勢に、立花氏はあの世で心底がっかりしているだろう。

立花先生が教え子の私に伝えたかったのは、あきらめるな、道はある、その意志を持ち続けろ、というメッセージだと強く思った。

さて、事故調査報告書別冊にかかれている垂直尾翼に着弾した異常外力着力を無視する人たちや、それを詭弁でごまかす人たちの無知さに対して、日本航空は、正々堂々とボイスレコーダーを聞かせてあげたらどうか。それが、その昔、世界No1だったJALのすべき役割ではないか。社長も副社長も私の後輩である。私が20代だったあの頃、組織の奴隷となった先輩たちの愚行を、今こそ正す時がきたと考えるべきである。

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管理人です。

延期となった第二回口頭弁論期日については、日航123便墜落の真相を明らかにする会ホームページをご覧ください。皆さん、ぜひ行方を注視してください。皆さんの注目度が高いほど、私たちは訴訟妨害を受けずに無事に終えることが出来ます。

よろしくお願いします。

読者の皆様から多数のメッセージや応援を頂きまして有難うございます。そのうち、了解の上、次の代表的なメッセージをお伝えします。

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●真実を知りたいのは遺族ばかりではない。私たち国民全てである。なぜならば、飛行機は公共交通機関として正しい情報を出す義務がある。日本航空はそれを放棄している。この事件の真相を明らかにしたくない日航など、絶対に乗らない。

●1985年8月12日に私は息子を生みました。オギャーと甲高い大きな声でしわくちゃにする顔を見て安堵する間もなく、夫が、ジャンボが落ちた、と叫びました。テレビでは飛行機で亡くなった子供たちの名前が次々と出ていました。乳児もいました。涙がでました。だから忘れるはずがない日です。その息子も36歳となり、海外出張で(今はコロナ禍なのでないですが)飛行機に乗る毎日です。息子はこういいました。

「命を粗末にするような、遺族に重要なことを伝えないような、そんな航空会社には乗らない。だからJALには乗らない」

さらに、息子が言うには、「海外の先進国の市民たちは、再調査を訴えて、情報が開示されるまで、JALをボイコットするだろう。キャンペーンをするのが当然だ。しかし日本では、生存者もダンマリ、遺族も逆に情報開示を妨害するとは、日本は変な国だと、同僚たちに言われている」私もそう思います。皆さんもきっとそうだと思うでしょう。良心を持つ人が日本中にいることを信じて、青山さんを応援しています。

●自分たちが正しいと思うならば、日航は直ちにボイスレコーダーを公開している。正しくないからこそ、あの手この手で姑息な手段で出せない理由を考えている。そんなこと、みんなお見通しであるが、自分の手の中に証拠物があるのだから、事実が何かをわかっているのは違いなく、そのうえで拒絶しているのだろう。其れこそ、破壊工作に出たら、世の中から完全にJALは見捨てられる。今ならば、ギリギリ間に合う。いいや、そろそろ見捨てられ始めていることを自覚しなければならない。

 

以上です。皆さん、妨害にもめげずに頑張りましょう。

以下、日航123便墜落の真相を明らかにする会HP 裁判情報

https://jalflight123.wixsite.com/mysite/%E8%A3%81%E5%88%A4%E9%96%A2%E9%80%A3%E6%83%85%E5%A0%B1