管理人です。
「日航123便墜落―遺物は真相を語る」が、ついに7月28日に出版となりましたことをお知らせします。
今回は、大学の研究機関において「遺物」の調査分析を行いまして、より一層専門的な内容となっています。驚愕の結果とは何か、そこから見えてきた真実とは何か、520人の心の叫びを読者の皆様と共に感じながらその結果を真摯に見つめ、真相に迫ります。
なお、出版前に多数のご予約を頂戴しまして即日重版となりました。ご不便をおかけしますがお近くの書店にない場合は、河出書房新社にご予約下さいますようお願いします。
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新刊本に寄せて 青山透子
皆様からの温かい励ましのお手紙、お葉書を多数頂戴しまして、本当に有難うございました。
読者の皆様からの応援とさらなる真相究明を目指して、今回は専門の研究機関において、御巣鷹の尾根からの「遺物」を詳細に分析した結果を客観的に書かせて頂きました。その結果がどのようなものであったか、是非お読み頂けますと大変嬉しく思います。
この本を書く前に、この分析によって得られる結果が私の仮説を裏付けるものかどうか全くわかりませんでした。私は、いかなる結果が出ようともそれを正直に書くと決めており、その旨は編集者に伝えていました。それが提供者や読者の皆様、真実を知りたいご遺族へ私が出来る最大の誠意だからです。
さらに、未公開資料の一部を公開することによって、33年間も第三者が誰も検証していない一方的に書かれた曖昧な事故調査報告書に一石を投じる結果となったことも、必然的であったと思います。
当時の運輸省下で書かれた事故調査報告書という公文書は皆様の信頼に値するものなのか、改ざんや隠ぺいは全くなかったと胸を張って言える書類なのかどうかは、生のデータを見たことも触れたこともない一般の私たちにはチェックするすべがありません。
しかし、事故調査に時効はありません。私たちは再調査を願うご遺族の意思を尊重するのが当然であり、それを否定するような発言をすることは許されません。
それが人としての道だと思います。
愛読者の皆様は十分お分かりだと思いますが、私のスタイルは事実をしっかりと見つめて、憶測は書かない、ということです。従って調査結果は書けても、結論は書けません。なぜならば、最終的に裁判などによって生のデータが開示されない限り、本当のことはわからないからです。推定という言葉にとどめるのも当然のことです。
あらゆる証拠物とデータをもとにして、一つの仮説や筋が通るということで納得出来ることから恐らくこれが最大の原因であろう、という推定は可能です。
これは小説ではなく、ノンフィクションであるゆえ、そこはきっちりとさせていきます。それが信頼関係を作り、そこが過去の本とは全く異なる点であるとのコメントも頂戴しております。
渾身の力を込めて書き進められたのも、すべて愛読者の皆様の私への手紙です。
本当に有難うございました。そして一緒に真実を追究していきましょう。