青山透子公式サイト 日航123便墜落の真相

日航123便墜落事件の真相を追究するー歴史的裁判開始の幕開け

日航123便墜落 再調査キャンペーン たった一人の読者から 青山透子

読者の皆さま そしてこの公式サイトを訪れて下さっている延べ90万人の皆さま さらに、日航123便墜落の原因に関して疑問をお持ちの皆さまへ

オリンピックが延期された今年、あの日から35年目を迎えます。

この事故調査については、いまだに多くの疑問があります。相模湾で機体の残骸が見つかってもなお、再調査する気配すらありません。

事故調査委員会も全く無視したままの状態が続いています。これでいいのでしょうか。

日本で起きた世界最大の単独機墜落で520名もの命を失ったこの原因をこのまま放置しては、私は人間として、そして日本人として世界に汚点を残すだけだと思っています。

昨年、シンポジウムを開催した際、ビデオレターを寄せてくれたクリストファー・フッド教授は、イギリスの公共放送BBC(英国放送協会)によるインタビューで、この墜落原因が公表された事実と異なり、いまだに多くの疑問があると語りました。昨年の拙著「そして法廷へ」で指摘したように、世界中にいる外国人遺族には不起訴だったということも伝わっていません。

世界では30年を過ぎれば情報公開法によって公文書は開示できますし、日本の外交でもそれを批准しています。森友問題等で公文書がないがしろにされている今、日本だけ開示せずに何もなかったことにする未来など、偽りです。いまさら何が出てこようとも、しっかりと正面から見据えて知ることが重要であり、それを語ることが世界に向けたメッセージだと思います。

また、墜落の原因についてお互いを否定するだけでは全く前に進めませんし、誰も再調査を妨げる理由などありません。

新型コロナで非日常を体験している私たちに出来ること、それは未来を見つめて責任を持ち、自ら決断をする勇気だと思います。

そこで今回、純粋に墜落原因に疑問を持ち続けていた読者のうちのお一人が立ち上がりました。その方は、昨年のシンポジウムにいらした大手メーカーのデザイナーです。他人ごととは思えないという気持ちで、署名活動を始められました。なぜならば、あの日、搭乗していたNさんご夫婦(享年34歳、享年33歳)と3歳になるお子様、ご夫婦の胎児を含めて4名と、さらにTさん(16歳)とKさん(14歳)の姉妹、計6名と、間接的ですがつながりがあったからです。

なお、拙著に登場する大國勉歯科医師ら検死をされた医師たちが、「おかしい、521人いる」と慌てて、「この子は誰だろう、親元に返してあげたい」と必死に探したその小さな子は、墜落の衝撃でお母さんのお腹から出てしまった胎児だったのでした。。搭乗者名簿にあるはずもなく、また、国内線なのでその子が胎児だというような情報もありませんでした。私は大國先生から、「どうしてもお母さんを見つけ出して一緒に荼毘に付してあげようと必死だった」とお聞きました。

今回、署名活動を立ち上げたその方は、亡くなった6名とのつながりは随分と後からわかった、とのことですが、それを知って日航123便について、より一層真剣に考えるようになったのだと思います。

こういう方々は大勢いらっしゃるのではないでしょうか。

私は文庫本のあとがきに書いたように、相模湾から引き揚げて再調査を訴えること、そして「事故原因がわからないままではあの世で報告が出来ない」という御高齢のご遺族が安心して、あの世で再会できるようにすること、何よりも521名(胎児も含む)の無念さと、もしあの日無事に大阪伊丹空港に着陸していたならば、それぞれ521の人生があった、ということを想う皆さんと一緒に、再調査を訴えていきたいと思います。

どうぞ署名をしてください。下記が署名サイトです。

www.change.org

10万人以上の署名が集まった時、何かが始まります。

最後に私も署名をして、皆さんと一緒に国土交通省及び事故調査委員会に必ず届けたいと思っております。

何卒、よろしくお願い致します。

青山透子

 

青山透子・待望の文庫化!驚愕の真相がここに!

管理人です。

青山透子・待望の文庫化!驚愕の真相がここに!

事故ではなく事件か!?ベストセラー、ついに文庫化に。 

河出文庫

多くの皆様の支持を得ました「日航123便墜落の新事実―目撃証言から真相に迫る―」がついに文庫本となりました。

経済アナリストの森永卓郎氏による1985年からの経済問題も含めた特別解説を掲載!

文庫版あとがきには、青山透子から皆様へ熱いメッセージが込められています。墜落後35年目の今年だからこそ、是非ともお手に取ってお読みください!

 ☆☆☆☆☆ そして、お待たせしました!☆☆☆☆☆

来月、さらにバージョンアップした新刊本が出版されます。

満を持して青山透子が皆様に贈る-

渾身の力を振り絞って書き上げた新作-

驚愕を超えた驚くべき事実を世に突きつけます。

この初版本をお手に取った方は、その驚きが隠せないでしょう。

その迫力は、一気読み間違いありません。

ご予約は河出書房新社へ。青山透子ファンの皆様、是非ご期待下さい!

 

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オリンピック延期がもたらした新事実 青山透子

 世界中で新型コロナウイルスが猛威を振るう今、本来ならばあと一ヶ月もすればオリンピック開催国として、臨時便も含む各国の飛行機から降り立つ人々で空港は溢れかえり、次々と押し寄せる観光客で全国各地の観光地は異常なほど混雑し、毎日飛行機は満席で、クルーたちは大汗をかきながら仕事に追われていたはずだった。つい数か月前まで誰もが疑わなかった日常がそこにあった。

COVID-19

この言葉が聴こえ出した今年の始めから、非日常の異常事態となった。

日本では、オリンピック開催延期決定まで低かった感染者数は、延期が決まった直後から急増していった。そのことを、私たちはもう一度思い出さなければならない。そこに意図的な政府の方針による影響があったことは事実だろう。当初の保健所における検査体制の不備もあったろうが、まさかオリンピックが延期になるとは思いたくもなかったはずだ。

新型コロナ対応の政府の不透明さは日々増していった。世界が不思議だと思うほど低い感染者数や死者数を維持しているわけは、そもそも検査母数が少ないからだろうと容易に想像がつく。最近特に、道端で倒れた人や救急搬送の人に、検査をしてみたら新型コロナ感染者が多いと警察が発表した。病院でも、来院の患者さんに任意で検査をしたら、一定数の割合で新たな感染者が発見されるそうだが、それらの数は、日々保健所による発表の人数に組み込まれていない。

さらに新型コロナウイルス専門家会議は、なんと議事録もつけていない。明らかに公文書管理違反であるにもかかわらず、それを指摘された途端、菅官房長官が「録音はある」とか、「自由で闊達な議論が出来なくなる」、などという理由にならない理由を平気で言ってしまうぐらい、この政府は自分の無知さに気付いていないのだろうか。いい加減に気づいてほしい。

議事録なしをよし、とするとならば、想像するに、専門家会議自体、自分の発言に責任を持ち、誰が見ても聞いてもいい、というほど信念を持つ人たちではない、となってしまう。それぞれ科学的、医学的知識の間で揺れ動き、自分の力量も鑑みて、どうしても導きたい結論と現実の整合性がつかない。結局、未来に対して無責任な会議といえる。まるで日航123便事故調査委員会同様である。腹をくくって会議での話し合いをさらけ出すほどの勇気もない。だから後々まで隠蔽するのである。

新型コロナウイルスにより、最初に直撃を受けたのは航空業界だった。世界中で感染拡大が急速に進み、このウイルスは、全世界を飛び立つ旅客機を止めた。

最も儲かるはずの今年、航空会社や観光業界はどん底となった。しかしながら相手はウイルスである。先が読めない現実がこのまま続けば、世界の航空会社同様、日航全日空は来年の今頃、実質的に債務超過であろう。日航は毎月700億円強の流出なら2020年3月期の剰余金が全て借金に変わる。4カ月程で自前のキャッシュは底をつき、今は1時間に1億円の割合で損失が発生しているはずだ。

一生懸命に頑張っている全日空だが、毎月1000億円程度の損失で、自前の資金は3カ月程度で底をつきかねない。一方の日航は税金を払わずに貯めたお金ではあるが、植木会長は「法制度に則った方法を正当に活用しただけ」と嘯くようなことを言っていた。倒産会社が全て日航のように政府主導で手厚く救済してもらえることはない。特別過ぎるほど特別扱いであったことを全く考えていない自己都合的発言と言える。
日航倒産劇の甘え体質を、今回再びコロナで繰り返させてはならない。航空業界だけで総額2兆円の政府支出となれば度が過ぎる。民間銀行は勝手だが、政策投資銀行など政府系金融は手を出すべきではない。政府保証などもっての外である。貸したら最後、貸付を株式に変更するDES(Debt Equity Swap)になる恐れがある。
恐らく、コロナが収束したところで、航空産業が以前のような状態に戻ることは無いと思われる。
今後、社会形態が変化する。全日空日航はこれを機会に合併を考えるとすれば、一社なら安定経営が可能となるだろうし、他はLCCが数多く自由闊達に飛ばせば運賃も弾力化される。
ただし、日本エアシステム日航が合併した様な相手の顔を立てるような日本的やり方は絶対に失敗する。案の定、日航は合併後に倒産した。また、合併直後は重大なインシデントが多発し、飛行自体が危険性を増した。あの記憶を再び思い起こさなければならない。

船頭多くして「船山に上がる」どころか「飛行機が陸からも上がれない」結果になったことは過去が証明している。一社内二体制は確実に混乱をもたらした。

私が思うことは、勢いのある堅実な経営をしてきた全日空が中心となり完全吸収合併で納めるべきである。航空会社は労働集約型装置産業であるから最初から一気にシステムを一本化することが肝要である。
時代も変わり、倒産劇のあった日航のかつての栄光も今は昔である。

冷静で客観的な目を持つ本物の経営者が必要であり、それはどう見ても全日空に軍配が上がる。

株主総会も近いが、今年はよく目を凝らして見定めてはいかがだろうか。

全く新しい名前の航空会社誕生もいいかもしれないと本気で思っている。

 

人間としての責任 青山透子

何故、オリンピック延期が決まった途端に、東京の感染者が一気に増えたのでしょうか。

何故、オリンピック延期決定前とその直後で、専門家会議の人たちの発言に温度差があり、急激に危機感を示し始めたのでしょうか。

何故、森友問題で亡くなった方の遺書が発表された途端、名指しされた佐川氏と麻生太郎副総理の姿が見えなくなったのでしょうか。

***

これらの答えは、ここ数週間のニュースを逆さ読みしていけば、皆さんもすぐに気づくはずである。表に出ている理屈と裏の事情が透けて見え、あまりにもわかりやすい。

さて大麻精神病が争われた相模原障がい者施設殺傷事件は死刑が確定した。なお、被告人には大麻以外の成分は見つからなかったということだった。大麻を医療用と推進する人がいるが、これらはうつ病の薬のように医師の管理下での治療とは全く異なる。裏に金儲けが絡んでいる犯罪者だ。芸人のみならず、官僚や政治家、軍隊と、人としての責任を放棄している人々がいる。

参議院議員会館でも大麻草を栽培していた形跡があるという。

dot.asahi.com沖縄で明らかになった福岡と福島の町議会議員と米軍の大麻ルートもある。

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/gallery/508551?ph=2

そして高校生摘発の汚染地域も問題だ。

<社説>大麻売買で20人摘発 高校生の実態調査急務だ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

陸上自衛隊高等工科学校の高校生も大麻だ。

陸自高等工科学校生が大麻 5人を退校の懲戒処分 - 産経ニュース

そのほか、自衛隊伊丹駐屯地の隊員の逮捕等が続いている。

文部科学省経済産業省も官僚たちが逮捕されている汚染の実態は何を物語っているのか。

www.asahi.com

キャリア官僚、庁舎内での覚せい剤使用が蔓延か…経産省や文科省で逮捕者相次ぐ

参議院議員会館や官僚、町議会議員、高校生、自衛隊、米軍とのつながり、これらは氷山の一角である。

この問題を追及すると、某担当者の話では、逮捕したくてもできない人々がいるらしい。それらは悪事し放題だと聞いた。それでよいのだろうか。法に反していいはずがない。相模原障がい者施設殺傷事件の被告人同様、都合勝手な快楽と偏った精神をもたらす犯罪者である。

***

新型コロナウイルスで社会的活動や行動を自粛している今、日本の死者も70人以上、世界中で死者が4万人を超えた今、国際的な視座で物事を考えるべきだろう。

レストランならいいだろうと花見でもなんでもやりたい放題、夫も言いたい放題。貴女を知るミャンマー子供たちは見ている。そんなあなたを誰が尊敬できようか。まるで大麻精神病的な乱暴な発言を恥ずかしいという気持ちもなく、あまりにも下品な様相をさらけだしている。私がお会いした時のあのご夫婦は、生き生きと目が輝いていた。今やその目はウロウロとうつろで空を舞う。

医師でなくても見破られるだろう。

そして周りにいる人間は誰も心の底から本気で注意しようとしない。

どんなにお金と地位があろうとも、日本ではもみ消しても外交の世界では通用しない。要人の醜態は日本外交に悪影響をもたらす。そんな人を誰が信頼できるのか。その人の発する言葉に誰が従えるのか。

そして、裸の王様となる。それこそが本人のためにも国のためにもならない。

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例年の4月1日入社式が、ネット会議での実施となったのは異例のことである。日本航空は式典で新入社員が紙飛行機を飛ばすこともなくなった。

私達の頃の入社式では式典の後、バスでそのまま土気の合宿所に連れて行かれた。千葉県土気の日航研修所は奥深い山の中にあり、木々に囲まれた大きなグランドで、朝の6時起床、ラジオ体操、マラソンをしたことを思い出す。結構大変だったが、初めて顔を合わせた同僚たちと楽しい思い出のひとときであった。さらに、土気といえば「模造紙」が目に浮かんでくる。グループミーティングとそれを発表するための模造紙だ。JALでの研修はいつも模造紙だった。

昨年、土気の近くに行ったので懐かしくてその場所を探してみた。山々は、今ではチバリーヒルズがある大きな住宅団地となっていた。研修所も改修されて老人ホームに売却されていた。ただ、門の付近に見覚えがあり、ほのかな記憶がよみがえった。

あの頃は、まだ日航123便が墜落するとは夢にも思っていなかった。

勿論、その後も事故原因が違うなんて気づきもせず、クルーで飛んでいるときは考えもせず、本を書く際、過去にさかのぼって一次資料を読み込むまでは何の問題意識もなく、公式発表に全く疑問を持っていなかった。

しかし、知ってしまったのである。こうなったら、やるべきことは何だろうか。知って知らぬふり、無視、長いものに巻かれろ、自分の損得だけで考える、そう言い切る人もいる。

しかし、私がご遺族と対面し、目撃者と話をし、老いた検死医師の訴えを聞いた時、私に出来ることは死者となってしまった人たちの声を丁寧に拾い集めることだと悟った。

それは人としての役割であり、人間としての責任だ。私は多くの弁護士や研究者たち、読者の皆さんと知り合い、励まされ、支えられてきた。私の本に愛読書としてカバーを付け、枕元に置いてくれる、何度も付せんをつけて読んで下さる、そういう手紙が次々届いた。10万人を超える読者の皆様とのご縁は計り知れない宝物であり、このサイトを訪れる90万人の皆さんの力で確実に物事は今、進んでいる。

 これ以上、日本航空は隠蔽に加担する人間を増やすことなく、あの日を知る人間によって真実を明らかにすることこそ、未来の社員たちへの本物のメッセージだと考える。自社のパイロット仲間や客室乗務員が墜落の直前まで乗客の安全だけを考えていた彼らの無念の気持ちを想いやるべきだ。

これ以上の隠蔽は決して許されない。これが今年、墜落後35年目を迎えるJAL新入社員の皆さんへOGからのメッセージである。

 

 

 

 

 

 

 

 

真のおもてなしとは何か 青山透子

まず、先日見た海外の映画で、次のセリフが大変印象深かったので、皆さんにお伝えしたい。

「あの社長は、実力も経験もあってクライアントの要望に応えるためには異常なほどの強引さで今まで突っ走ってきたが、最近、だんだんとおかしな言動が増えてきた。社長は30分毎に席を外してトイレに行き、いったい何を飲んでいるのか。飲んだ時だけ意気揚々としている。会議では、議事録にも書けないほど意味不明の言葉が多すぎる。そんなあなたのもとでは働きたくない。人に隠れて薬物を飲みながら物事を決める社長の下では働けない。そういう人は、必ず自分がやりたい方向にだけ動き、私たち社員や相手を犠牲にしてもいい、と言い出す」

薬物汚染が深刻な外国では、職場で当たり前にこのような会話をするのだと、相模原障がい者施設殺傷事件の判決を聞きながら思ったのである。大麻精神病も作用し、他人の意見を聞かず、異常なほど偏った自分の思考が凝り固まっていくのだろう。

そういう人と日常的に接している人は、その人のおかしい言動はすぐわかる。しかしながら、本人は自分の異常な言動が全くわからない。驚くべき恥を重ねていても、相手があきれるほどのふるまいでも、本人は全てを正当化し、薬物の作用によって自分だけ気分が良い。

当然のことながら、そういう人がリーダーの場合、それを支える必要などなく、強制的にやめてもらうか、早急に対策をすべきだ。あのような悲惨な事件が起きてからは遅く、誰かが止めなければいけないのである。

つまり、薬物依存者がリーダーになったら大変恐ろしく、こういった不適格者を放置すれば、間違った方向性にいってしまうのだということを映画で語っていたのである。

 さて、新型コロナウイルスの影響はあらゆる方面に及び、日常を非日常とし、お互いの国の国境を封鎖させた。

当然のことながら航空産業は国と国を結び、平和的交流を深め、経済活動を推進する。それが公共交通機関の役目だ。しかし、つい2か月前のお正月に誰がこの状態を予見しただろう。全日空は、客室乗務員5千人を休職する交渉をしているという。

空港は飛ばない飛行機たちで溢れている。毎日、おびただしい数の飛び立つ飛行機を撮影していた航空ファンも、飛ばない飛行機を撮影するのはつらいだろう。

それにしても、チャーター便で中国から邦人を運ぶ役目を果たした全日空には、心から頑張ってほしいと願っている。あの時、客室乗務員は一人も感染していなかったのはすごい。恐らく全員が緊張感をもって徹底していたからだろう。

それに対して先月末、日本航空ではシカゴ009便乗務の50歳代の客室乗務員に感染者が出た。今後はアルコール検査のみならず、発熱検査も追加であろう。いずれにしてもJALも国内線が1,268便、国際線が2,140便が運休するとは思ってもいなかったはずだ。

 

東京オリンピックをやりたい人の気持ちもわかるし、中止することで経済効果が減少する恐れを抱くことや、何の決断もできない首相がいることもわかってきた。なによりも、主役の選手たちが最高の環境で競技ができない、予選もない、練習もできない、感染する恐れが多大にある。その中で7割以上の国民はオリンピック開催は無理だと考えているのは当然である。

私達が考えるべきことは、オリンピック誘致の際にあのタレントが言った「お・も・て・な・し」は何なのかである。単なるパーフォーマンスであってはならない。

相手は目に見えない病を引き起こすウイルスなのだ。その中で、他国の招待されるほうも迷惑だという考えに及ばなければならない。意地で聖火を運んできたとしか思われない。

現にイギリス王室は郊外に避難して、エリザベス女王も今は日本の天皇と皇后にお会いしたい、とは言わないし、こちら側も遠慮して予定をキャンセルした。これが常識である。

常識を超えた「勝手なおもてなし」はありえず、他国の皆さんを振り回してもいけない。さらに薬物依存的発想で突き進み、まるで先の戦争へ向かったときのように蛮勇を振るうのでもなく、冷静な判断をして、勇気をもってやめる決断するのが、本当のおもてなしの精神であろう。求められるのは「引き返す勇気」である。パイロット仲間で言われているこの言葉についてはまた別の機会に。

専門家の皆さんは、自分の仕事への使命感と信念に基づき、公衆衛生の視点を重視して、政府の思惑や圧力に屈してはならない。そうしないと、日航123便の事故調査委員のように、永遠と歴史的汚点を残すことになる。オリンピックが、新型コロナウイルスの世界的大流行のクラスターの場と化す、その時では遅い。

「うちはウイルスが減ってきたから大丈夫」と言って嫌がる人々を無理やり招待し、「今までお金をかけて準備していたのだから、儲けられないので来てもらわないと困る」という精神は、おもてなしの精神ではない。

 

 

当たり前のことをきちんとすることの強み 全日空に敬意を表する 青山透子

今、新型コロナウイルスの封じ込めと拡大阻止で世界中が連携している。

米国ではそのための資金を捻出して各国に提供するとし、民間企業は中国に向けて大量のマスクを提供した。研究者たちは人から人へ急速に広がるそのウイルスに対して有効な薬を見つけるために必死に研究している。各国政府は、次々に降りかかる難題に最善の方法を模索しながら、冷静に対応しているはずだ。

ただ、なぜか邦人帰国のために使用することを目的の一つとする政府専用機は使われず(恐らく様々な理由があったのだろうけれども、まだ新品だから、とか、首相や天皇が使用するからということだろう)、その代わりに全日空が何度もチャーター機として行き来している。そのANAの飛び立つ翼に、これで確実に全日空が日本を代表する翼となったと思った。その敏速な行動は、冷静に着実に、かつスピーディに仕事をこなすプロとして当たり前とはいえ、日頃の優れた企業統治の現れだろうと推察する。心から敬意を表したい。

これは、いつまでも決断できない日本航空の没落も意味する。

そして、思い出した、あの日のことを・・・

1985年3月20日、「イランの邦人ー260人無事救出」これは新聞各紙のトップ記事の見出しだったが、思い出す方はどれぐらいいらっしゃるだろうか。読者の皆さんには覚えていない方も多いだろう。

あの1985年の年は本当にいろいろあった年で、イラン、イラク戦争が勃発していた。米軍による支援で軍備が充実して強気となったイラクが、突然、3月19日の夜8時以降イラン領空全域を戦闘地域とし、飛行する全ての民間機を攻撃、爆破すると宣言し始めた。各国の外務省は自国民救出のためのチャーター機政府専用機を次々と用意して自国民救出を開始した。イラン在住の日本人たちは、各国の飛行機が飛んできて、その国の人たちを乗せて飛び立つ姿を見ながら、いつ、日本から飛行機が飛んでくるのか必死に待っていたのである。

ところが日本航空は、当時ナショナルフラッグキャリアで政府が株式の半分を所有していた半官半民にもかかわらず、その時準備をしていたとはいえ、諸々の理由をつけて現実には全く飛ばなかったのである。また当時の国際線は日本航空のみであった。日航内部では、危険区域に飛行することに手を挙げる機長がいなかったとか、乗員の安全確保が不十分だった、赤組と呼ばれていた共産党系の組合側が異議を唱えた、というのが本音であったように記憶する。

このいきさつは、私たち一般職員(半官半民だったので社員ではなく職員と呼んでいた)には、その経緯も含めてよくわからないままであった。私はまだ新人時代で自分たちの青組といわれていた会社側の御用組合が飛ぶものと思っていたのを覚えているが、それも協力せずに、一機も飛ばなかったのには驚いた。何のための日本航空だったのか。まさか無料航空券を官僚や提灯記者、政治屋にふるまうために存在していたわけではあるまい。

あの時、日本政府に見捨てられたイラン在住の商社マンをはじめ日本人たちは絶望していたのである。一体どうして、なぜだと、本当につらかったと思う。なお、これらのいきさつは、『よいしょ』とやらせ記事の多い故中曽根康弘元首相の追悼記事でも一切出てこなかった事実である。その政府側の失態を当時の方々はしっかりと記憶しているであろう。

さて、1985年3月19日のイラン空域飛行閉鎖ぎりぎりになって、日本人救出のために手を挙げてくれたのがトルコ航空だったのである。これについては下記毎日新聞報道をお読み頂ければと思う。なぜトルコ航空だったのか。1890年の和歌山県串本沿岸沖でのエルトゥールル号遭難事件とつながっているのである。

 つまり、これらのことからもわかる通り、一人ひとりが培う信頼関係をもとに、人間としてのあるべきふるまいや良いつながりがその国の安全保障を確実にもたらすものだということである。

なお、その時のトルコ航空機長がオルハン・スヨルジュさんであり、既にお亡くなりになったが、その名前をつけた公園(火の山公園トルコチューリップ公園)が友好都市である下関市にある。そのページも下記に併せて記載しておく。

私たちが今すべきこと、それは積極的な戦争準備や自衛隊軍備増強ではない。国民にとって戦争や武器を持つ戦いで得られる利益などない。人間による憎しみの争いからは何も生まれない。

国防を超えた訓練のために高額で島を購入したり、設置しても活用する頃にはあまり意味のない超高額武器を買うことや、軟弱とわかっていながら土壌改良に未知数の多額のお金を注ぎ込み、一部の人のみの利益でいたずらに海を汚すことでもない。

隣国をあおり、敵を想定した暴言で金もうけするジャーナリストや知識の乏しい作家をのさばらせることでもない。こういった暴言やあおりで得られる利益などないと、今更ながら経団連も実感しているはずだ。どこに向けて政治献金をして、あまり意味のない企業献金の結果、何の利益があろうか。そのお金は別のことに使ったほうがいいと当たり前に思っていることだろう。

政治屋の『票になるから、献金してもらったから』、官僚等の『自分の息子を〇●に入れてもらったから、自分が出世できるから』、どこかの知事が『〇●を教授にしてあげると関連企業の票が入るから、自衛隊基地関係者の票が入るから』、その他、あの人がパイプ役だから、この人を呼べば補助金も入りやすいから、学生を勧誘して増やしやすいから……

こうやって自己都合で仕事をしていたら、逆に何のために自分が存在しているのか、そもそも己の仕事の意味の本質を見失っていくのは目に見えている。そのうち悪意を持った人におだてられ、褒められていい気分になっていく。これは大麻精神病で高揚して気が大きくなる病状と同じである。特に精神力が弱い人ほど、弱気ではないと身振り手振りで大きくふるまうが、この傾向は軍隊関連に多い。

自分だけは大丈夫という、おごりも許されない。偽りの行為は、それをしっかりと見ている人がいる。これらが未来の子供たちに尊敬されるはずなどない。

もっと自分のしてきたことを正当化せずにきちんと見つめるべきだ。

その役割に応じて当たり前のことを着実にすることが未来につながる。経済活動も含めて世界中で国境を越えて、人は密接につながっているのであるのだから。

今回のことで航空業界や観光業界の打撃は大きいが、それは起因が未知のウイルスによる病気である。その克服に世界中が手を結び、解決する利益は大きく、きっと良い未来につながっていくと信じている。

 

1985年3月20日の記事(毎日新聞

mainichi.jp

 

www.city.shimonoseki.lg.jp

176人の命が教えたイラン軍の誤射と謝罪

「航空機事故調査はドライでなければならない。政治的干渉があってはならない」

新刊本「そして法廷へ」p88からp100をぜひお手に取ってお読み頂きたい。英国の元事故調査委員で、現在ICAOの航空情報通達メンバーであるD.G氏にお会いした時に彼が私に言った最初の言葉である。

そして彼の名刺の裏には「ブラックスワン」が描かれていた。

この意味も新刊本p99に書いている。

世界中の不透明な航空機事故では委員長交代劇が起き、さらに政府が運輸大臣をコントロールし、事故調査委員が従順で問題意識が低い国はゆがんだ報告書を出してくる、そう彼は私に教えてくれた。これらはすべて日航123便事件にも当てはまる。

そのような世界的情勢が否めない中で、あっぱれ、という言葉がふさわしいかどうかは別として、よくぞイラン軍は自分たちのミスを認めて謝罪した。

そこに至るまでに逃れられない事実が発覚して様々な理由があったといえども、なすべきことをなす国だという評価は上がる。このように、事故調査における透明性と情報開示は相手に謝罪と反省のみならず世界的な信頼をもたらす。日本のように、公文書をないがしろにすることがまかり通り、いつまでたっても事実を隠蔽すれば、再発防止というスローガンばかりが先に立ち、一向に問題解決にならないのはこの事件で明らかだ。今回、ネット社会や映像技術、さらに衛星からの監視等、技術は使いようで透明性を高めるツールとなることが再認識されたが、逆に最新鋭のミサイルによって今回のような悲劇が起きる。米国のケンカを売るような行為もしかり、イランの報復もしかり、こういった戦時的体制は必ず民間人を巻き添えにする。

通常通り離陸して、高度を上げていく最中、先ほど飛び立った国(母国)からまさか自分たちめがけてミサイルが飛んでくるとは思わなかっただろう。本当に痛ましい事件である。

余談ではあるが、よく日航123便にミサイルが当たったらその場で大破するというのが荒唐無稽説の人にいるが、私が仮説として取り上げたのは、非炸薬炸薬が入っていない)模擬ミサイルや模擬標的機の話である。例えば、ガソリンが入っていないカラの缶をぶつけても、その場所がへこむくらいで、大爆発はしない。

 

こういった惨事が繰り返されないようにする私の究極的な提案は、現在イスラエル航空が設置しているようなミサイル回避装置を飛行機に装着することである。お金がかかるならば、燃料サーチャージ同様、ミサイル除去装置付き飛行機には特別付加料金をとればよい。全ての民間航空機に装着すべきという法律を定めてもよい。

今後さらに軍隊によるミサイル開発や宇宙軍、ドローンなどを含めると人的ミスはますます起きるだろう。

それについては少し前のマレーシア航空機撃墜について書かれている「民間機をミサイル攻撃から守る方法」のロイター通信のコラムが指摘している。(下記アドレス)

私たちは、けして乗客乗員176名の命は無駄にしてはならない。

犠牲者の未来を奪い、周りの人々を悲惨な状況に陥れる。本当にあってはならないことである。

それからもう一つ言いたいことがある。

日本のテレビでは、176人も亡くなった、これはすごい人数だと言うが、1985年の日航123便ではその3倍近い520人である。

またニュースキャスターやタレントたちは「よくイラン軍は認めたなあ」と感心する。

このように、国家や軍隊がミスを認めたということに感心してしまうほど、私たちの「国家はミスを認めない」という潜在意識が非常に大きいのである。だから自衛隊も日報程度で事実を隠そうとする心理が強く働く。

本来ならば、当たり前のことをきちんとすべきところを、隠蔽することが国家の安泰のため、とでも錯覚しているからであろう。

 

臭いものにフタをし続ければいずれ腐敗菌に犯されて発酵がすすんで爆発する。つまり自爆するごとく、自分たちで自分の国を腐敗させて破壊するのである。過去を直視せずに歴史から学べない人間は、自己都合で基礎的な勉強もできていないいい加減な歴史観を持ち、腐敗菌をばらまく役割をしていることに気づかなければならない。

イラン政府は、撃墜は「意図的ではなかった」と釈明し、革命防衛隊高官も、ウクライナ機を「巡航ミサイル」と誤認したとして全責任を認め、国民に謝罪した。

こういう日が日航123便事件にも近いうちに来ることを祈る。

 

コラム:民間機をミサイル攻撃から守る方法 - ロイター

 

新年明けましておめでとうございます 青山透子

新春のお慶びを申し上げます。

 新しい年を迎えていかがお過ごしでしょうか。

今年は、私が尊敬する写真家の名言「真実はやがてその芽を吹く」

この通りになるような気がします。皆様の温かいお心に答えるべく誠実に一歩ずつ確実に進みたいと思います。

さて、私が体験した事実をノンフィクションでお届けします。新春の不思議体験ということでお読みください。

私が元旦早々、航空業界にとってお守り的存在である成田山新勝寺にて体験したことです。

💮初詣の御護摩のお参りに向かう途中、最初の信号で止まった前の車のナンバー「123」

💮駐車場に入れた途端、隣に入ってきた車のナンバー「1123」

(周りを見渡してもその番号はなし)

💮帰りに買い物先で、偶然目の前に止まった車も「1023」

 

ここまでくると、明らかにあの世からの強いメッセージとしか思えません。

さらに今までの体験を加えますと・・・

💮「天空の星たちへ」の編集者の誕生日「1月23日」

💮上野村元村長黒澤丈夫氏の誕生日「12月23日」

💮他にもこの事件に関係する人で、「8月12日」「12月13日」や「11月23日」が誕生日の知り合いがいますが、その方々は、必ず何らかの役割を担っているとしか思えません。そして真実を明らかにする使命があるのでしょう。

さらに飛び立つ飛行機を見ながら、ふと時計を見るとその時刻「1時23分」

以上は家族も一緒に体験した本当のことです。

実はまだあるのです・・・以前書いたような気がしますが知らない人のために、さらにその続きをお教えします。

沈まぬ太陽」映画製作中、私がエキストラとして参加した時の話です。

群馬県高崎市にて、遺族控室や遺体安置所再現の場面撮影の日のお昼時間のことです。ロケ用お弁当を配布されてそれを持ちながら廊下を歩いていた私。大國勉先生にお会いしようと監修の控室を探して、名前が書いてある和室に行ったところ、部屋には誰もいなかった。そこでその辺を探していると、旧日赤制服で昔風のナースキャップをかぶった看護婦さんと白衣を着た医師らしき先生が目に入った。二人は少し高い踊り場の位置から、私たちエキストラの風景を見下ろしており、その語る声が聞こえてきた。

「先生、全くあの時のままですね。体育館の遺体安置所が再現されていてすごいわあ」

「そうだねえ、あの時を思い出すねえ」

その老人の医師が大國先生だと思い込んだ私は、お二人に話しかけようとしたがなぜか体が動かなかった。

その経験の一か月後、初めて実際に大國先生にお会いした時、あれ?このお顔ではなかったなあ、と思ったのでした。

この映画監督だった若松節朗監督にお会いした時にも確認をしたのですが、老人の医師のエキストラはいなかった、とのことでした。

そして「天空の星たちへ」の本を書くことが決まって、1985年から2010年までの新聞記事を一つずつ確認していた時、ある記事が目に留まりました。

「医師たちは実に大変な検死作業で2千以上にバラバラとなってしまった遺体の身元確認を行った」という内容で、その写真の中に私が「沈まぬ太陽」エキストラの時に見た、そう、大國先生と間違えた老医師が写っていました。

あ、この人だ、そう思って、その後大國先生にその新聞記事をお見せしたところ、

「ああ、この先生はねえ、東京大学医学部の出身で、身元確認のために飲まず食わずで検死された方でね。無理がたたって持病が悪化してあの事故から1年後に亡くなったのだよ。本当に良い先生だった。大変惜しい方を亡くしてしまった」

と言われたのです。

ということは、私がお見かけしたあの日の先生は?あの世からメッセージを運んでこられたのだろか・・・思えば、声は聞こえたのですが、机が前にあったので足はよく見えなかった。一緒に話をしていた看護婦さんも、リアルだった。・・・あの時のお二人の姿は今でも目に焼き付いています。

その後も何かいつもサポートして下さっているような気配を感じました。そのような中、検死に関する様々な論文を調査研究していた時、日航123便の検死報告書を見つけたのですが、それがなんとその東大出身の医師がお書きになったものでした。日航123便の遺体状況について詳細に書いてある誠実な論文に心を打たれました。

そして見つけたのです。

「二度焼きをしたように見受けられた」という文章を。

今の科学では解明できないことは必ずある、そういう気がしました。他にもこういうことはたくさんありました。いずれも偶然の発見に近いものですが、執筆中の奇跡的な出会いも含めて、520人とそれを検死した医師、そしていまだに納得がいかない人々の深い思いが、偶然の出会いを引き寄せているように思います。

多くの無念な思いがひとつずつ実を結びつつある今年、必ず良い兆しがあることを信じていきたいと思います。

今年もよろしくお願いします。