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「日航123便あの日の記憶 天空の星たちへ」公式ブログ

1985年に起きた日航123便墜落事故を、当時日本航空スチュワーデスとして勤務していた著者・青山透子が、事故の真相を追い求めて綴ったノンフィクション

これで飛行機が落とせるの?と書いた人の無神経さと無知を考える

12月2日付け新聞各紙に掲載された、自衛隊群馬地方協力本部HPにおける自衛隊職場体験の中学生見学者の「語り」として書かれた、「これで飛行機が落とせるの?」に言葉を失った人も多かったでしょう。私もそれが群馬県前橋市という地名とも重なって、唖然としました。

そのHPは、群馬県内の中学生(年間300名程)が群馬県内の自衛隊を見学し、その最中に発した言葉として、写真と共に掲載された(現在削除)ものでした。群馬県相馬原駐屯地(榛東村)や新町駐屯地(高崎市)にて、見学の中学生たちが訓練用の武器を操作しながら、「短距離ミサイル追従訓練開始、これで飛行機を落とせるの?」等々の言葉を発したかのような書き込みが書かれていました。なお、これらの言葉は勝手に自衛隊側が書いた、と記事に書いてありました。この意識で「将来は自衛隊で決まり」であれば、一体どのような組織になっていくのか、自ずから見えてくるでしょう。

職場体験ならば、まず武器はゲーム用ではなく実際の人を殺すものであり、それをリアルなものとして教えるのが先ではないでしょうか。そして、それを扱う人間側の意識を高め、安易に使用しない、と教えるのが自衛隊としてのプライドではないでしょうか。あくまでも日本は自衛の隊なのですから当然でしょう。

この記事を読んだ自衛隊員の中で、訓練を重ねてそのリアルさ、怖さを知っている人であれば、本当に情けないと心の中で嘆いている人も多いのではないでしょうか。

つまり、若い彼らにそのような言葉で就職してもらおうと「釣る」のではなく、真剣で真摯な気持ちで接するべきです。本物のプロ意識というものはそういうものです

さらに、これが群馬県内であり、123便墜落直後に駆け付けた相馬原駐屯地だ、ということを地元の中学校関係者も忘れているのではないでしょうか。

例えばミサイル等に落とされた側の飛行機が、敵の軍用機や飛行機のみならず、民間機(全日空58便雫石墜落事件やトランスワールド800便、マレーシア航空17便、大韓航空007便など)の場合もあるのです。123便墜落現場の群馬県ならば特に忘れてはいけない。全ては過去の出来事だから、となった時が一番恐ろしいのです。

自衛隊も武器を使用しての訓練や、駆け付け警護で何が起きるかわかりません。すべてにおいてミスや事故、事件等を正面から見据えて、それを正当化せずに反省し、そこで得たことを真剣に学び、二度と繰り返さない、と教えていくことこそが、自浄作用のある組織であり、無知な人間にならずに済む方法だと考えます。

最近この手の安易な書き込みをする無知な人々と無神経な人々が増えているのが残念でなりません。