「日航123便墜落―遺物は真相を語る・天空の星たちへ」公式ブログ

1985年に起きた日航123便墜落事故を、当時日本航空スチュワーデスとして勤務していた著者・青山透子が、事故の真相を追い求めて綴ったノンフィクション

2019年 新たな時代へ 青山透子

2019年 新たな時代へむけて

今年は元号も変わる節目の年。次世代へ引き継ぐにあたり、私たち一人ひとりが清新な気を持ち、旧来とは異なる価値観と本物のプロ意識が芽生える年とすることを心掛けたい。

 昨年末に飛び込んできたニュースは、日本航空の客室乗務員がトイレの中でお客様に提供するシャンパンを自分が勝手に飲み、酒気帯び乗務を行っていたという、書くのも恥ずかしいような事件であった。さらに年頭には全日空パイロットが酒飲みチェックにひっかかり、数便に遅れが出た、ということである。一体この航空業界に何が起きているのだろうか。例えば道路上で酒気帯び運転で逮捕されたとき、「規則の何時間前に飲んだから大丈夫です。その時間以降は飲んでいませんから逮捕しないでください」という言い訳などきかない。従って規定時間内云々は通用しない。副操縦士との口裏合わせで虚偽の申告だったということもあり、益々その目的と対応が今問われている。

パイロットという運転手に引き続き、客室乗務員も酒酔いでは、エマージェンシー発生時にどうやって仕事をするのか。こういうような人達が後輩で、それがトイレでシャンパンを飲み、フラフラとした状態で仕事をしていたのであれば、日航123便で亡くなった先輩方は怒り心頭だろう。

中には、民放テレビのコメンテーターで「昔はチェックなどなかった、飲み(コミ)ニュケーションが必要、海外ではキャプテンに誘われて困った・・」などというお門違いで能天気なコメントをなさっている元パイロット、元チーフ、元CA(紺色のワンピースに変なスカーフを首に巻いていたらしい)もいたらしいが、茶化して済む問題ではない。こういう人たちは、自分のプロ意識の欠落を堂々とメディアで語ること自体恥ずかしいのだと気づいているだろうか。そういう言い訳もご自身を貶めていることにいい加減認識されてはどうか。食い口優先(あえて下品にこう書かせて頂く)の呆れた人達によって、問題の所在がゆがめられていることに私たちは気付かなければならない。なお、この元パイロットも元チーフも私の本を貶める批判をするお仲間たちのようである。やはりその程度の人達だと認識を持った。

 さて新年にあたり、一つ皆さんにお伝えしておきたいことがある。

 読者の皆さんからのお手紙の中に「日航関係者で、日航123便の墜落の事故原因は違うと語っていた佐宗〇○という人は講演中に毒入りの水を飲んで亡くなったので、青山さんも気を付けて下さい」と書かれたものがあり、そのブログ内容を信じている人が結構いることがわかった。そこで、毒入り水を飲んで亡くなったのが本当かどうか、私は関係者にインタビューをして詳細に調査をしてみた。

まず、日航関係者の間では「佐宗さんはおかしいことをいう変な人」という認識があったが、彼自身は東大法学部出身で事故時は日航開発出向、その後経営企画室と本社に戻っており、在職中から講演活動やブログを行っていたらしい。個人的な思想はともかく、私が気になったことは経営企画室、という点(誰のために経営を企画しているのか)、そして毒を飲んで本当に死んだのか、という点、葬式が8月12日、という点である。

もしかすると「事故原因を追及すれば怖い人が来る、恐ろしい目に遭遇する」という一種の脅しかもしれないと思ったからだ。それは非常に迷惑なことであり、次世代に伝えるわけにはいかない。これはブログでご本人が何等かの意図をもって書いたものかもしれないが(他人を装い、書いた可能性もある)、それが本当かどうかは確かめる必要がある。今、生きていらっしゃればご本人に確認をしたのだが、現在は亡くなっている。

その結果、わかったことは、これは全くのデマということである。

まず彼の近隣に住んでいた小学校、中学校の同級生、実際にお葬式に参列した人へ確認したところ、亡くなった年は退職後の数年後で、つい最近奥様が引っ越されてお家は売却されていたが、ブログで死亡と書かれた年と亡くなった年は全く異なった。その死因も毒で倒れたのではなく、葬式の日時も違った。(詳細は個人情報ゆえここまで)。つまり彼が講演で毒を飲んで亡くなった、というのは全くの作り話であった。

しかしながら、ここで明らかになったことは、ネットというものはこうやって嘘を広め、誰も調査をせず、簡単に人をだますものと明確にわかった事であった。

もし今でもこれを信じ、それを転用している方がいらしたら、即、訂正削除したほうがよい。ご自身が知らずに書いてしまった方もいると思うが、信憑性を疑われてしまうから要注意である。

 同じように、メディアの上層部の中で、この事件を追及させないように何の根拠もないデマをわざと流している人がいることもわかった。

ご遺族が最も望んでいた相模湾海底捜索をしない理由がなんと「事故調査報告書と異なる原因となるものが出てきては困る」という、武田峻事故調査委員長(当時)の言葉を聞いて私は驚いた。実は2015年に放送された相模湾の海底物発見のニュース直後に、私の知人のメディア関係者に「報道特集を企画して、直ちに引き上げてはどうか」と話をしたところ、「海底で発見したものはたいして重要じゃないらしい、あれ以上探して、引き上げても無駄だ」と言われたからである。そこで先日、もう一度その人にあの時の情報は一体誰からのものなのか、と聞くと「〇○デスク以上、上層部からのもの」という答えであった。海底の学術調査の結果でそういう結論に達したのだと思い込んでいた私は、実際はデスク以上の人によるなんの根拠もない話だったのかと愕然とした。

こうやって、メディア上層部の人の言葉を鵜呑みにしている人達がいること、なにも検証していない嘘を部下や外部に伝え、遺族が望む方向とは異なる逆デマを流している人がいる、ということが明らかになった。

 こういうふうに、何を守りたいのかわからない(自分の立場や地位だけなのか)情けない人達が多い。何処に大義があるのか聞いてみたい。実はこのほかにも、後から気づくとおかしな対応はたくさんあり、ご遺族も大変遺憾だということだった。

 

よく勉学もせずただ他人の学歴を妬み、詳しい調査もせず情報を垂れ流し、自分のおかれた立場だけで語る人がいるとすれば、私たちはそれを正す確かな目を持ち、何が嘘で何が正しいのか見極める目を持たなければならない。そのための分野を超えた勉学や研究、調査は不可欠だ。そして、この事件を明らかにすることこそが、未来に新たな風を吹き込む。そう信じていきたい。

曖昧なネット情報に流されることなく、何等かの指示を受けた悪意を持って書き込む人に騙されることなく、正面から堂々と議論してほしいと心から願う。

当時を知る関係者も「自分がもしあの飛行機に乗っていたら」という共感力を持ってほしい。ご遺族には時間がないのである。この問題を避け、異なる原因について、再調査を批判するような人は大変迷惑である。また、事故原因が拙著の内容だと気に入らない元チーフのようにテレビに出たいだけ、という報道関係者に媚びた人も困るし、組織がらみや上からの指示に従わざるを得ないという人も困る。

動物のエミューではないが「頭隠して尻かくさず」、誰がそうやって操作しているのか、ご本人がいくらカモフラージュしても、後ろからとっくに〇○が見えているのである。他人に媚びて地位や利益を得ても何の満足度も上がるまい。そんな姿を誰かはしっかりと見ているものだ。

私たちがやるべきことは職務(上司ではない)に忠実にプロ意識をもって仕事をすることである。もっと自分自身に良い意味でのプライドを持った生き方をしてはどうだろうか。

 

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

すべては1985年から始まった  青山透子

まず先に、森永卓郎氏の新刊本「なぜ日本だけが成長できないのか(角川新書)」のご紹介です。

そのエピローグ、「対米前面服従の始まり」において拙著を取り上げて下さった。

1985年8月12日の日航機墜落の一か月後になぜ突然にプラザ合意がなされたのか。なぜそれ以降、日本は奈落の底に落とされるほどの経済状況に追い込まれたのか、それが今もなぜ続いているのか、実にくわしく分かりやすく書かれている。是非手に取ってお読み頂きたい。読者の方で、この本を私に贈って下さった方もいた。この経済的な異常な流れの不可思議さも日航機の墜落原因を考えると、ストンと腑に落ちる。

下記KADOKAWAのHPをご覧頂きたい。

www.kadokawa.co.jp

他に、日本近代思想史など、1985年がテーマとなって様々な分野においてあまりおかしいことが多い。なぜこんなに日本は対米追従どころか絶対服従状態なのか、日本売りが止まらないのはなぜか。特に安倍政権での防衛費膨大について、その直接的原因は何か。

沖縄の真っ青な辺野古の海への土砂投入で、青海が濁っていく様は、まるで政府の偽りの心のようである。

「1985年」の日航機墜落原因を突き止めずに33年間放置してきた罪は大きく、多方面に多大な影響を及ぼしていると思われる。

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 さて、今年の様々な出来事も含めて1年間を振り返ってみたい。

 最も嬉しかったことは、拙著をきっかけとして、高校生たちが日航機事故を事件か?ということで調査研究してくれたことである。御巣鷹の尾根登山も行ったとのことで、その学校の教諭から成果物が送られてきた。大変嬉しかったと同時に、その詳細な調査内容に目を見張った。日米地位協定や日米安全保障委員会についても調べていた。

「議員は選べても米軍の軍人や外務省などの高級官僚は選べない。それで軍事上の機密など会議で決められても民意は反映されない。どうすればよいのか」という率直な疑問を提示して深く考察していた。日航123便墜落原因についても、事故調査委員会が調査したことを誰も検証していない。担当検事も事故原因は違うと遺族に語り、不起訴となった。それでは520人の命はあまりにも浮かばれないのではないか、という共感力が芽生えていた。

担当した教諭によれば、搭乗者名簿から一人ひとりの名前を模造紙に書き写しているうちに、その人たちへ思いをはせて真剣になっていったとのことであった。

あらゆる出版物を比較検討して読み込んだそうで、客観的に何が正しく、何がおかしいのか、彼ら一人一人が素直な目で感じ取ってくれたこと、そして私の本を評価してくれたことに心から感謝する。

「小さな目は見た」が、高校生の彼らに伝わった瞬間である。

 もう一つ、大きな証言を得られたのが今年の収穫である。その大きな証言とは、あるご遺族と話をしていた時に飛び出てきた。

「33年前、私たち遺族10名は、運輸省の会議室で運輸省の役人数名と事故調査委員長の武田峻氏と向き合っていたのですが、遺族側から一向に進まない海底調査について『一体いくらお金がかかるのか、足りないなら募金活動もするから、早く調査してくれ』という声が次々上がったのです。するとその声に押されて、武田委員長が声を荒げて『あのですねえ、お金がないというせいではないのですよ、お金の問題じゃない。海底から事故調査結果と違うものが出てきたら困るからですよ!」と叫んだのをしっかりとこの耳で聞いた、とのことであった。この言葉に、その場の空気が凍り付き、唖然とし、一体何を言っているのか、よくわからなくなった、と語っておられた。

「つまり、私たちは誰もが国が嘘をつくとは思っていないし、思わなかった。だけど、今考えると、あの発言はおかしかった」、当然のことながら、国側が国民に対して偽りを言うなど、全く疑うことを知らなかった、ということであった。

それにしても、まるで議事録や録音の声に残らないようにするためか、肝心のことをぼそぼそと小さい声で話す運輸省の役人には不信感を抱いたそうだ。そのわりには「こっちの席に座って下さい、そっちのお茶を回して下さい」などとどうでもいい発言の声は大きかった、とのことである。

それにしても武田委員長による「海底から事故調査報告書と異なるものが出てきたら困る」

これはすごい発言である。この方は何を考えてそのような発言をしたのか、何のための委員長で、誰の為の事故調査なのだろうか。もっと早く知っていれば、この人に問うてみたかった。

 

 今年、様々な場面でプロ意識の欠如が目についた。大量飲酒のパイロットもそうだが、上からの指示か何かで拙著の販促妨害を仕掛けてきた出版社もいた。選定図書にも難癖をつけたらしいが、そういう態度が人々の支持を失い、その出版社の雑誌が休刊に追い込まれたのだろう。私が思うのは、上司のこんなことに従わざるを得ないような、そういう社員たちのプライドのなさである。そんな会社に入社して、さもしい気持ちにならないのだろうか。

 官僚もそうである。以前、「良心の呵責がある人がなれない職業は政治屋と役人」と書いてあった記事があったが、その通りかもしれない。良心の呵責どころか、善悪の区別もつかなくなった人達だけが今もなお、まっとうな人達の邪魔をし続けているのかもしれない。

 最後に私が心がけているプロ意識を書いておきたい。

ノンフィクションを書く上で、スポンサーがある人間はどうしてもそちらよりになるのは世の中の常である。私には何のスポンサーもなく、全て自力で集め、人と人の繋がりに重きを置き、信頼関係を構築することを最優先にしている。そしてそこから得られた証言を大切にしている。例えば、会う約束をした場合、何があっても絶対に約束は破らない。一か月前から連絡をしている以上、その人に会うために全力を注ぐ。例えば好物のお菓子を一か月前から考えて用意することや、話しがしやすい雰囲気を作ること、当然のことながらその人と話をする上で必要な知識や学術的な研究をしっかりと頭に入れておくこと等々、相手にもそれが伝わるから重要な話をしてくれる。だから、私を良く知っている人達は深い信頼関係のもとで話をし、私個人の情報も一対一で開示している。従って、ネット上に余計なことを一切書くことは無い。逆を言うと、私を全く知らない人間が知ったかぶりをし、悪意を持って書いている人がいる。そこに明らかに作為がある場合、その人の書いたものは信頼に全く値しない。最も笑えたのは私が会ったこともない人の元彼女とか、マスコミ関係者がニタニタ笑っていったので大笑いした。

 話は戻るが、昨今、プロ意識のある人は非常に少ないと思う場面が多い。それどころか、職業への使命感が全く育っていない。これは重大な問題だと思う。メディアは特にひどい。つい先日も一か月前から予定していたことをドタキャンされた。しかも、私がそのメディアの人の希望を聞いて、わざわざ遠くまで一緒に行って、重要な人を紹介する、という設定でのドタキャンである。急きょ、私のみが行くことにした。案の定、その方は一か月前から準備をして、きちんとファイルをして見やすいように様々な資料を用意して待っていて下さった。危なく、そのメディアの人のせいで、私とその方との信頼関係がぶち壊しにされるところであった。

こっちは、真剣勝負で仕事をしている。ある意味で命かけるくらいの使命感を持ち、亡くなった方々に思いをはせて相手も資料を提供してくれている。このようなことは、サラリーマンのメディアたちには決してわからないだろう。一体、彼らは何を伝えるべきなのか、なぜその仕事を選んだのか、世の中に果たす役割は何か、常に問い続け、自己批判せずしてこの業界の未来は失われてしまうだろう。

高校生ですら、正面からこの事件について向き合い、考えているにもかかわらずだ。

面倒なことは一生避けていきたい、サラリーさえもらえればよい、そんな大人たちの悪しき見本がそこら中にあふれている。

私たちは今、それぞれの場において自分のプロ意識を再構築しなければならない。それが社会人としてのあるべき姿ではないだろうか。

そう思ったとたん、数日前の群馬県上野村黒澤丈夫元村長の記事が目に入った。

今もなお村の自治と自立を掲げ、自然を生かして過疎と闘う、をモットーにして、移住者大歓迎、心地よい農村を心掛けている。その基礎を作った方である。間もなく村長の命日12月22日が近づいてくる。村長の誕生日は今上天皇誕生日と同じ、12月23日である。そして1,2,3.

あの力強く語った黒沢村長の声が、私を励まして下さっていると思った瞬間であった。

 

今年も有難うございました。皆さまの応援に心から感謝申し上げます。

 

相次ぐ大量飲酒の実態とパイロットのモラル低下 

まず先に本屋大賞ノンフィクション部門の大賞は逃しましたが、全国の書店の皆様には本当に感謝の気持ちで一杯です。手作りポップでの応援やご支援に心から感謝いたします。また沢山のお手紙お葉書有難うございます。良識ある皆様の応援と様々な見解、ご意見など有難く思っております。本当に有難うございました。

私の中で思うノンフィクションとは、社会性を持つ様々な出来事の中で忘却の彼方に追いやられそうな出来事を鋭い視点で指摘し、客観的で詳細な調査の結果、しっかりと事実を見つめながら目をそらすことなく書く、それが本物の未来への提言につながると思っております。世の中に迎合するのではなく、真の事実を書き続けていくことが重要だと思います。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

さて、日航パイロットのロンドンでの逮捕のみならず、他社でも大量飲酒が発覚しています。一体今あの狭いコックピット内で何が起きているのでしょうか。

その昔の1982年2月9日の羽田沖墜落事故では、DC-8という空の貴婦人と呼ばれたダグラス社のすらりとした飛行機が、心身病という精神的な病気を抱えた機長による滑走路手前での逆噴射によって海上に墜落しました。以前からその機長の言動がおかしいと気づいていた同僚たちや副操縦士たちが、なかなか声を上げることが出来ずにいたことや、家族も気づいていたにもかかわらず会社の医療機関のチェックをすり抜け、彼を地上勤務にすることも出来ずにいた結果、乗客乗員の死傷事故を引き起こしました。それ以降、たとえ上司であってもお互いに意見し合える環境を作ろう、機長であっても間違いはある、副操縦士がそれを報告したからと言って自分の昇進には響かない、風通しの良い職場環境を作ろう等々、様々な対策がとられました。

しかしながら、今回の逮捕者は副操縦士です。逆に上司の機長が二人もいたにもかかわらず、地上職が目と鼻の先で航路に関するブリーフイングをしたにもかかわらず、もっと言えばホテルからタクシーで(クルーバスで)運行乗務員、客室乗務員たちが一緒に移動していたにもかかわらず、一切誰もがその副操縦士の臭気や大声を上げていたことを指摘して降ろすことを主張しなかったという、異常な状況だったということ、これが最大の問題です。

もちろん、他社も含めて大量飲酒のパイロットが続々報告されていること、半端じゃないその酒の量に驚くとともに、アル中なのではないだろうか、との疑いも持たざるをえません。飛行機の遅延やキャンセルがパイロットの飲酒のせいだという信じられない事態を見ても、本人のモラルやプロとしての心構えが無い状況は事実であり、検査方法がどうとか、国内基準があいまいだ、などという事は理由にはならず、安全に飛ばす最低限の意識や、お客様に迷惑をかけずに責任をもって操縦かんを握るという意識の欠落がそこにあります。

そういう日々の意識の欠落がお互いにチェック出来ず、ことなかれ主義で、パワハラと言われるからやめておこうとか、自分が悪者になって注意したくない、といった、子供じみた考えに支配されているとしか思えません。もし、イギリス人のバスの運転手や保安官が言わなければ、いつもの事だからとやり過ごしてみて見ぬふりをしていた、ということになれば、この職場環境はいったいどうなっているのか、容易に想像がつきます。一体その延長に何があるのでしょう。自助努力どころか上司が部下のチェックすら出来ない会社環境であり、実に恐ろしい限りです。きちんとこの背景を調べて詳細に聞き取り調査をすべきです。それが出来ない場合はまた繰り返すでしょう。そしてもっと重大なインシデントに繋がります。

狭いコックピット内で、コンピュータでの操縦が簡単すぎて何もすることがない、だからスマホでゲームして遊んでいる、酒飲みでも大丈夫、などと安易に考えているのではないだろうか、または、昔に比べて安い給料で憧れの職業でもない、操縦士に過ぎないからストレスがたまる、とか、いろいろな理由が出てくると思いますが、これらの事態を重くとらえない限り、実態は変わらないと思います。

風通しの良い職場であって、お互いにきちんと意見を言える職場でなければ、飛行機という空を飛ぶ逃げ場のない空間で、責任感のある仕事などできません。

社長も交代したばかりですが、大借金をチャラにしてもらって「飛び続けます」などという倒産会社とは思えない安易な広告を平気で出した能天気な会社の行く末が酒飲み運転とは笑えない話です。増益だとかオリンピックで浮かれる前に襟を正して再出発しなければ世間に見放されて再び倒産する会社への道を自ら作っていることに気づかなければならないのです。

本当に今、パイロットの世界で大きな問題が潜在しているような気がします。

 

 

本屋大賞ノンフィクション部門ノミネート 有難うございました

全国の書店の皆様に感謝を込めて

本屋大賞ノンフィクション部門にノミネートされて、そろそろ結果が出ることと思います。33年も前の事件性を問う作品に対して、ましてや当時の政府や事実を隠し続けている自衛隊の在り方を問うようなものですので、ダメでもともとでしたが、思いもかけずノミネートされただけでも大変有難く思っております。

いかなる結果となろうとも、私の本を推薦して下さった皆様、投票して下さった皆さまに本当に心から感謝申し上げます。有難うございました。

膨大な数のノンフィクションの中から10作品に選んで頂いただけでも大変嬉しく思います。

この本を通じてもっと多くの方々に本当に考えて頂きたいことは、今、この世相の有り様、他人を貶めることを平気で語る人たちがむしろ政府側にいること、異常に膨大し続ける防衛費の在り方です。平和はまず外交努力を先にすべきであり、逆に政治家が率先して北朝鮮の脅威を強調してあおり、言い値で次々買い続ける軍事関連備品や武器は

民意に反して他を圧迫するほど増え続けています。

1985年の事件発生時、ソ連(現ロシア)を脅威として、次々防衛費を増やしていき、枠をはずしていった中曽根康弘総理と現代はそっくりです。

もっと安倍晋三首相がすべきことは、この事件時に外務大臣だった安倍晋太郎氏、実父の早すぎた死を考えながら、まず改憲を問う前にすべきことは何かという冷静な自問自答です。それは自分自身の問題としても不可欠です。この日航機事件について、公にすべくことを伝えなければ、そして隠ぺい者の言いなりでは、単なる操り人形となってしまいます。

本物の信念があるのであれば、焦って憲法改正して自衛隊明記をするのではなく、1985年何が起きたのかを検証する必要があるのは当然です。

拙著を通じて真実を伝えるべく、首相公邸にてご遺族と群馬県警察医が、資料を持参して事件性を話をしたあの時、あの日の内容をもう一度振り返り、今こそ安倍夫妻に真摯に考えて頂きたいと思っています。

そのような日々を思い出しながら、ノミネート作品に選ばれたことだけでも感無量です。全国の書店の皆様に心から感謝致します。

 

news.yahoo.co.jp

 

JAL運行乗務員の大量飲酒逮捕におけるプロ意識のなさ  青山透子

日本航空公式HPより

***2018年10月28日(現地時間)、JL44便(ロンドン・ヒースロー国際空港発、東京国際空港行)に乗務予定だった副操縦士から検出されたアルコール値が、英国の法規に定められた規準を超える疑いが生じ、当該副操縦士は現地の警察当局により拘束されました。
拘束後、あらためて検査が行われ、本日、日本時間の11月1日 午前5時過ぎに現地警察当局より通知があり、検査の結果は英国の法規に違反するものであり、現地警察当局は当該運航乗務員を起訴したことが判明しました。***

この副操縦士は、ワイン1.5リットル以上、ピールを1.8リットル以上飲んでいたにもかかわらず、社内飲酒測定にひっからず、送迎する現地バス運転手に酒臭さを指摘されて逮捕、というおそまつさであったそうだ。社内検査のいい加減さもさることながら、私の最大の疑問は、出発前のブリーフィングや顔合わせ、地上職(運航管理者)との飛行ルート打ち合わせ等、出発前に顔を突き合わせて仕事をする人たちによるチェックが全く機能しなかったのか?、それとも気づいても知らんぷりなのか?という点である。旅客機まで移動するバス内で運転手が気が付くほどのアルコール臭であれば、同じバスに乗る人達も当然に気づく。通報されて逮捕されるまで、なぜ仕事仲間たちは、彼をほったらかしだったのか、最大の疑問である。さらにこれほどのアルコールを飲酒しているとすれば、常習犯の可能性もあり、この会社の体質や、プロとしてあるまじき姿を浮き彫りにしたと思われる。

同様に、全日空でも11月25日に沖縄那覇空港、石垣など5便に遅れが出た原因が、やはり機長の前日飲酒による体調不良であったと、31日に発表がなされたが、ずいぶんと日にちが経ってから発表することに違和感を感じた。

もしかすれば、こういう発表は印象が悪くなるので、発表をしたくない、という意識が働き、両社の隠ぺい体質が浮き彫りとなったのではないだろうか。

乗務開始の12時間前は飲酒禁止が社内規定にある。大昔はなかったそうだが、近年は禁止であり、この全日空の機長も4つの飲食店で飲み続けてしまった、と語っている。

いずれも、社内規定を認識しているにもかかわらずだ。

こうやって、いい加減さや態度もルーズになっていくその先にあるのは、安全運航への意識の低さである。

 

29日にはインドネシアのライオン・エアーJT610便がジャカルタ沖に墜落して189人が亡くなった。真新しい飛行機で事故歴もないようだが、ようやくブラックボックスが回収されてこれから事故原因が解明されていくだろう。

当然のことながら、事故原因はブラックボックスのフライトレコーダーやボイスレコーダーを読み取り(これが2週間ほど)、解析分析(これが2か月ほど)を行ってから決まる。なのに、1985年の日航123便墜落の時は、まだ何も分析していない4日後の8月16日に、毎日新聞夕刊にてスクープ記事として、圧力隔壁破壊原因説が出た。

誰が、何の目的でこの事故原因を唐突に出したのか、そしてそれを出させたのか、当時は事故調の委員長でさえ当惑し、その後委員長は辞めた。このいきさつは異常であった。

この、いい加減なスクープ記事を書いたマスコミの人間、それになびいていった人達もプロではない。

どの分野においても、人の命を預かる仕事をしている人間は、プロとしての自覚を失ったときから崩壊が始まる。組織もそうだ。

JALANAもプロ意識に欠けたパイロットが次々と出てくる事自体が問題だと感じる。そしてそれを許す環境にあることが大変遺憾である。

そのうち、眠気を飛ばすからと、以前問題となった深夜バスの運転手同様に大麻を吸いながら操縦するパイロットも出てくるのではないだろうか。

その裏に何があるのか、しっかりと検証していかければ安全など保てない。

安易に悪しきに流れていく人間たちに、逃げ道を作ってはいけないのである。

自意識を高く持つプロを育てていくことも未来にとって大切な仕事だ。

英国におけるパイロットの今回の逮捕を重く受け止めなければならない。

 

 

22年目の歴史的講演 早稲田大学にて 青山透子

皆さん、22年前は何を考えて何をしていたのでしょうか?

もちろん、まだ生まれてくる前の人は無理ですが、幼子時代、学生、社会人、留学、新婚時代、子育て、バリバリ仕事三昧等々・・いろいろな場面を思い浮かべながら、その頃の自分と向き合って、ちょっと思い出してみてください。

人生において、本当に良き出会いからは、思いもかけないことが生まれるものだと実感しています。

私は22年前、水島朝穂氏の講演「新たな核時代における日本国憲法ヒロシマ、オキナワ、ベルリン、そしてチェルノブイリの現場から(渋谷にある司法試験伊藤塾オープニング初講演)」を最前列の席で受講しました。その講演の中で水島先生が何気なく日航機墜落の話をされたのです。偶然にも日航123便の話が出てきたのでビックリ仰天したのを思い出します。そして講演終了後に「私の先輩方があの日航123便の墜落で亡くなりました」と言いに行きました。その後、いろいろな疑問を書いた詳細な手紙のやり取りや、先生が推薦して下さった本を次々と読んだのが全ての始まりでした。

あれから22年間、様々な場面で水島先生に教えて頂き、議論出来たことが、今の本を書くきかっけとなったと思っています。様々な出会いが化学反応を起こして新たなものを創り上げるのかもしれません。

その頃の私は既に客室乗務員を退職しており、各企業の新入社員研修や人材教育、航空業界関連の授業、博覧会接遇教育に携わりながら、ちょうど家族の関係で米国と行き来していた時代です。時間的余裕が出てきたこともあり、もう一度学生に戻り、学問をしたいと思っていました。さらに、かねてから気になっていた日航123便について学び始めていた頃だったのです。

出会いというものは、本当に不思議なタイミングがあるものです。こうして私は、3冊の本を執筆するに至りました。

そして先日、早稲田大学の水島教授のゼミにて講演を行ったのです。まさか22年後に水島先生のところで私が講演を行うとは夢にも思いませんでした。さらに1985年には、まだ生まれてくる気配すらなかった学生の皆さんの前で私の3冊の本をもとにして話をするまで、受講者の学生たちの年齢位、22年間かかったということ、これも事実。

歴史的ともいえる瞬間に感無量でした。

単なる私のような一市民であっても、一つの信念をもって学問的追究をすることで、何かが見えてくること、真実の解明が可能であることを、これから社会に出る学生の皆さんにわかってほしいと思いながら話しをすることが出来たのは本当に嬉しい限りです。

事前に拙著を読んで下さっていたようですが、詳細なデータや写真をお見せするうちに、皆さん一人ひとりの顔つきが変わり、より一層真剣に聴いてくれていることが伝わってきました。

こういった大学での講演会は教授会の承認を得て私の経歴、職歴、学歴を提示し、東大法学部、慶応医学部、東京外大、立教大大学院などで、日米安全保障問題や社会哲学、大災害現場の安全神話などをテーマにする教授や医師たちからの依頼で行っています。

学術使用の許可を頂いた未公開資料を提示して、事実のみを丁寧にわかりやすく説明しながら自ら考えてもらう、また、当時の薄茶色になったかび臭い新聞記事も多数持参してリアリティをもってもらうことを心掛けています。さらに524名全員の座席表を回覧して見てもらい、これだけ多くの人達の命が一瞬で消えてしまった事実と向き合いながら、曖昧な事故調査報告書から見えてくる様々な疑問や、未来への記録としての公文書の有り様、現在及び未来の国民への正確な記録を担保する必要性、民主主義の知る権利として正しい判断をする為の正確な公文書でならなければならないといった話をしています。

 

過去を直視して目を背けず、それぞれの場において迎合ではなく協調性をもった独立した精神で生き抜くこと、過ちの多いこの世の中でそれを心がけて生きていくことが不可欠であり、それが良い未来を創る基礎となると思っています。少しでもそれが伝われば本望です。

それにしても、22年間の数々の出来事を振り返りながら、本当に嬉しいひと時でした。

 

 そして拙著を通じて沢山のお手紙を有難うございます。

皆さまのお心のこもった手紙の向こう側に皆さまの人生も見えてきます。

あの事件に関係したそれぞれのドラマがあり、忘れられない瞬間や長い年月の想い出があるのだなあとつくづく思いながら読んでおります。そしてお手紙を下さる方々の意識の高さと読解力の高さ、また、社会において誠実に仕事をなさっていらっしゃる人達が読者に多いという事実。その方々が私の本をしっかりと読み、理解して下さっているということに、逆に私のほうが励まされております。

本を通じた良い出会いに心から感謝いたします。

 

海外からの手紙 青山透子

今や本は世界中を飛び回り、何時でもどこでも読めて、自宅にあっという間に届く時代である。その昔、海外の書店にしかない書籍を頼まれて買ってきたり、ヨーロッパの車の雑誌をお土産に買ってきたりした頃を思い出すと格段の差を感じる。書籍の関税は無税であり(おそらく今もそうだろう)、国境を越えた知的財産である。

海外在住で日航123便に関心のある人からのファンレターや海外の研究者とも交流があるが、先日、日本人で米国に長年お住まいの翻訳者の方からお手紙を頂戴した。

その方は、昨年出版した拙著の横田基地米軍へのインタビューのページを拡大(おそらく)して、米国人の友人にも見せて、私がこだわった「BY」について(日航123便墜落の新事実-目撃証言から真相に迫る・p134)実に多角的な分析をして下さった。

詳細は省かせて頂くが「この米軍へのインタビュー内容から分析すると、国家間で日本側からの救助要請というより、日航123便の機長から直接緊急着陸の要請があった、と十分考えられる」とのことだった。ということは、高浜機長が横田に緊急コールをして、着陸したいと要請したとなる。そうすると、町田市や横田基地周辺の人達の目撃証言であるアプローチしてくるジャンボジェットが見えた、ということと辻褄があう。

大変有難く、嬉しいお手紙であった。

 

さて、私への失礼な振る舞いと非常識なストーカー記者がいた新潮社だが、案の定、今話題となっている「新潮45」のLGBT特集記事で他の出版社や有識者たちから相当バッシングを受けている。社内でもその内容を否定している編集者がいるそうだ。新聞には「ヘイト本の新潮社」と大きな看板に書き込んである写真が掲載された。それはいたずら書きというより、本当の看板同様にきれいに書いてあるのでびっくりした。社長も自ら掲載内容について釈明に追われていたが、言論の自由を主張とか、LGBTを利用するのが左だとか右だとかはともかくも、それとは別に単なる無知の発言と言論の自由を一緒にしてはいけない。やはり卑怯な取材でおかしいと思ったことは当たり、おかしい会社となっていた、ということが明確にわかった。

つまり、常識を持ってきちんと調査し、客観的事実(医学的事実)を伴ったものを示す事が当たり前であり、単に好き、嫌いをベースにして大した知識もなく、無知がコメントしてはいけないのである。

たとえ、個人的嗜好に合わない人がいてもそれは別の問題であって、ましてや第一政党の自民党国会議員が率先してヘイト、いわゆる偏見に満ちた発言をしてはいけない。国の品格に関わる問題である。国会議員の彼女はなぜあのような発言をしたのかも大問題だが、なぜ客観的におかしいことを擁護する人がいるのか。個人的に利益を得る団体からの寄付金やら、これを言えばあの役職につける、というような目先の利益がチラついて発言した、とすればその記事を特集した新潮社も落ちたものである。

ましてや権力側にすり寄った発言をすることで利益を得る人間が、自分の食い口を優先して、客観的事実を見ずに(歪めて)書いてはいけないのだ。例えばLGBTなら、これは医学的な見解をもとにして冷静に未来社会の有り様を見つめていく必要性がある

昔はなかったとか、昔はこうだった、ではなく、今だからこそ見えてきた、今だからこそ解明出来ることを考える事が重要だ。更にうっぷんを晴らすための発言であったり、フェイスブックヘイトスピーチを繰り返しているのが永田町やら霞が関であったら、それも職務中だったら、それだけで終わりである。

以前、ある読者が「青山さんの本を読みもせずに批判しているフェイスブックがある」と教えてくれた。その情報を知ったフリーライターが知人の◎◎◎◎省の人と会った次の日、瞬く間に自称ベルギー人のフェイスブックが消えた事件があった。他のマスコミ、報道関係者にも有識者にもそのことは伝わった。皆さんの中で記憶にある人がいるのではないだろうか。両手で頬を抑えて目をむいた写真で自称ベルギー人である。この人たち(複数らしい)が書くヘイトもすごかった。写真上は一応女、である。

新潮社記事事件もそうだが、未熟な乏しい知識の人達にとやかくいう資格はない。

例えば、私の場合、勝手に拙著をミサイル説と決めつけ、撃墜はありえない、そんな機能はこのミサイルにはない、というお門違いなコメントを掲載する新潮社から依頼された軍事評論関係者や、歩兵の勇み足で勝手に名乗り、きちんと読んで検証することもせずにフェイクニュースだとフェイスブックで触れ回り(これだけでも十分私への名誉棄損は成立する)、客観的に物事を見る事が出来ない教授もいる。ご自身の古巣をかばうのではなく、しっかりと現実を見つめたらいかがか。

日航チーフパーサーH氏は、拙著をパラりとめくったぐらいでいい加減で失礼なコメントを堂々とされていたそうだが、ご遺族から「日本語をきちんと理解していらっしゃるのかどうか疑問なくらい、書いていないことを都合勝手に理解したようなコメント」とお電話を頂戴した。そして、「H氏は私たち遺族にも会ったことがないくせに、この本は遺族にとって迷惑だと、勝手に言うな」と強くおっしゃっていた。逆に私はそのご遺族からなぐさめられたのである。このH元日航チーフも、もっと自分の書いたものに責任を持つことを知る必要があり、高校からもう一度勉強したほうが良いと思われる。社会人として長く生きていればよいというわけではなく、こういう人たちは自ら読解力がないと世間にばれていることがわかっておられるのだろうか。それにしても、なぜこういう行動を慌ててとり、こういう言動をするのだろうか。

何か大きな勘違いをしているのではないだろうか。

古巣の職場を守りたい一心とも思えない。むしろ古巣の職場では私の本を幹部一同読んでくれているそうだ。それに対してどう思うかとあるご遺族が聴いたところ「無言」のノーコメントだったそうである。この無言は、その内容が正しいと認めたことになる。

それに対して元日航パイロットの本などについて聞いたら「あれは読まないでくれ」と答えた。どういう意味なのか、読者の皆さんのご想像におまかせする。

それにしても仕掛けてくるほうも、最初は元日航パイロット、次は元日航チーフパーサーを出してくるとは。もしかして、私がまだ33年前の新米客室乗務員のままだと勘違いして、その上司をもってくればよい、とでも思っているのだろうか。実に愚かで子供じみた手法であり、時が止まったままの思考回路としか言いようがない。弁護士の方々やご遺族、大学関係者など周りの人達と大笑いした。

 一体、どこを向いて仕事をしているのか。とても情けなくなる。まさか国家の為などと思っているわけではあるまい。

少なくとも国民の為ではなく、組織としての隠蔽のためだろうと容易に想像出来る。それは自分の出世の為に働いている人達や、次の仕事がほしい人達なのだろう。そうではないと胸を張って言い切れるのかどうか聞いてみたい。

なお後日、自称ベルギー人のうちの一人は別件で取引して「ボンジョルノ」の国へ出世していったと聞いた。こういったことが日常茶飯事であることが、文部科学省の事務方トップがまた相次いで辞任したことからもわかる。

 

今後私たちがすべきことは一般人の感覚をもって、市井の人達の力でこういった問題を解決し、一歩ずつこの日航123事件を解明していかければならないということだ。

 

最後に、今回の自民党総裁選挙について少し書く。

石破氏も選挙ではかなり奮闘して票を伸ばした。同じ政党でもアウエーでの試合の様だったと思われる。こういう異論を唱える存在はどの政党でも一般の会社でも大変重要である。イエスマンばかりの会社はいつかは滅び、国は独裁者を生むのは歴史上の常識である。その点、たった一人奮闘し、それに投票した方々はご自身たちの矜持を貫いたと思う。大変見習うべきものがあった。そういう人にはもっと活躍してほしいと願う。

かたや、投票前にご馳走したカツカレーを食べておきながら、安倍に投票しなかったのは誰だ、とかなんとか言って、安倍陣営の陰湿さが浮き彫りとなったとの記事もあった。オリンピックも誘致したのだから、もっとスポーツマンシップ(最近死語に近いが)にのっとって、正々堂々としたらどうか。

超高額なイージス・アショアを買わせられることよりも、先に日航123便をきっちり解明して、戦後の日本の有り様をしっかりと考える事が重要だ。経済問題も含め、あらゆることが歪んだ始まりは1985年なのだから、それを見つめる政治家がいてほしい。憲法改正よりもこの日航機事件の解明を優先すべきだと思う。

 

追記だが、新潮社の新潮45が休刊することになったと今朝の新聞に出ていた。当然の結末だろう。ただ、なぜこのような企画をして、誰が指示したのか、はっきりさせなければならない。そうしないと、いつまでも同じ失敗を繰り返すことになる。

LGBTのみならず、拙著に対して「元CAのぼろ儲け本」という下品なタイトルをつけて、悪貨は良貨を‥と書いた責任は重い。どちらが悪貨か、今回の騒動で露見した。悪貨の記事を垂れ流し、それに追従してコメントする人たちのような悪がはびこると、善は滅びかねない。だからこそ私たちの不断の努力が必要なのである。

なお余談だが、昔から知っている大手メディアの方からも週刊新潮の記事「ぼろもうけのトンデモ本」に対して次のようなコメントを頂戴した。

「これは悪意に満ちた記事だね。元チーフパーサーという秀島一生という航空評論家は、貴女の本の事実の積み重ねを陰謀と呼び、根拠を示せと言いながら、数ある根拠を見ない、愚かな人だね」と語っておられた。「さらに『事故原因の究明を求める声が、このような陰謀論と一緒くたにされてしまいかねず、困ります』という詭弁は、この記事を依頼した人と同レベルで、販売低迷の新潮社と同じだ。所詮売れていることへの妬みだから気にしなさんな。印税いくらとかすぐにお金に話をもっていく人こそが、卑しい人間で、お金にこすい人だから」と慰めて下さった。

御巣鷹の尾根に何度も行ったことのある人ならば、けして言わない言葉を、元日航パイロットの杉江氏や元日航チーフの秀島氏が語るとすれば、彼らは一度も墜落現場に行ったことがないのだろう。520人の墓標に手を合わせたことのない人間は、特にお金で雇われた御用軍事評論家は仕方がないとしても、元日航の社員が語る資格も価値もない。

 

今回のことで、より一層、事故原因を追及するご遺族と、心から応援して下さりお手紙書いて下さる皆さんと共に、悪を退治しなければならないとつくづく思った次第である。

本というつながりから生まれた善意ある方々に心から感謝申し上げる。